2004年12月29日
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真っ黒な表紙に銀色のタイトル文字。

ストーリー展開に劇的なものはなくて、ゆらゆら~っとした微妙な心の動きとか揺れとかが淡々と、っていう感じだけど、いい余韻が残った。

読み終えた瞬間、ぼおっとしてしまうような。

お話は 、連作短編集で、筒井という男と、その子供連れの妻・瞳がべース。

昔同棲していたオカマバーのママに出会った話!とか、
電車通勤する主人公がぽつぽつと思うことを中心に描かれていたりとか。


一番印象的だった話は、「パーキングエリア」。

主人公筒井は、高校生のときの修学旅行先に、腕時計を置き去る。


もちろん携帯には会社や妻から何度も入る留守電。

もしその腕時計が見付かったら、すべてを捨ててどこかへ行ってしまおうかと考える。

たった8時間、いつもと違う時間を選択しただけで、人生を変えてしまうかもしれない。

そうよな~、もし明日、出勤途中で衝動的に違う場所に行ったら・・・・ 人生変わるよな~  今まで積み上げてきたものも全部失うかもしれない。

ごく普通だけど、
内心、決して違和感を抱え込んでいないわけではない、
そんなゆらゆらな心情に、読んでいて、私も一緒に乗っかった、そんな感じ。

どうするどうする、どうするの~!って自分に置き換えてはらはらしてしまった。



作中で主人公の父親が主人公に放つ言葉があるのですが。

「そう何もかんも欲張らんで、まずは、今やれること、一生懸命やってみろ」

この言葉にやられました~。





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最終更新日  2005年01月12日 19時10分09秒コメント(0) | コメントを書く


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