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ネクストワールド1
人工知能による予測が現在より飛躍的に進歩しているということだがどういう予測能力かといえば、犬型のホログラムがいつどこへ行けば素敵な出会いがある可能性が高いと主人公に指示してくれるというものであった。
社内では監視が行き届いていて「標準的な言動」から逸脱したら直ちに挙動不審と警告される、それ以外は30年後の職場がどのように変化しているかについて全く触れられていない。
ドラマより印象深かったのはアメリカではすでに人工知能ースパコンとどう違うかが説明されていないーが実用化されていて、人間の領域を侵しつつあるということであった。
実例1:ある警察署ではパトロールする区域を人工知能が指定して、検挙率が向上した。
実例2:ある弁護士事務所ではほとんどの弁護士の仕事はパソコンのモニターを見て人工知能が選択した資料をチェックすることである。内情は分からないがそれだけを何年も続けて法廷に立てる見込みがないと弁護士としてのやりがいがあるとは思えない。一人の弁護士はさらに人工知能が進歩すれば、弁護士数は現在の1/5で足りるんじゃないかと言っていた。
どこまで人工知能の領分は拡大するのか。効率化の果てにー番組が無言で勧めているようにー一般市民は事実上生活全般を人工知能にコントロールされることに馴染んでいくのか。
生活が便利になるというレベルまでなら人工知能を止める理由はないだろうが、公共的な領域ー小さい村から大国政府までーで人工知能が決定力を持つことには抵抗感がある。どこで線引きするかが人工知能に関する最大の問題点かもしれない。
「ネクストワールド」2
:人間の寿命はどこまで伸びるか
そんなことより病気は無くなるかが興味ある。人工知能の進化により弁護士が廃業に追い込まれるように、(現在のような)医者が要らなくなるほど病気が減少するなら医学の勝利と言えるだろうが。
このシリーズは5回までだが、科学技術にフォーカスしているから世界の戦力分布図の変化は無理としても、人口問題・食糧問題が取り上げられていないのでは「ネクストワールド」に相応しいか?
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