On the Sunny side 誰にでも居場所がある

On the Sunny side 誰にでも居場所がある

2007/06/10
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カテゴリ: 障害者と働く
少し前に箸のことを書いたと思う、あれは挫折と言うかフリーズしてます。

今は、「いただきます」「ご馳走様でした」を優先してます

昼食時に全員で「いただきます」「ご馳走様でした」を発声してます。
その時全員がいってない、理由はそれぞれ、ともかく言わない者は言わない。
じっと顔を見ると、思い出して言うA君、ボキャブラリーが多すぎて言うたびに訂正されやっと言えるM君、声が出ない(身体)K君。
全員で言ってると徐々に正確に「いただきます」「ご馳走様でした」と発音するようになる。
そのうち10年もすれば食事の時「いただきます」と「ご馳走様でした」っていえるようになるかなって。

で岩戸(E君もは岩戸と書きます)です。このコは入職時はオウム返しとかぎられた独語しか話さないコでした、判定はAで就労という単語から一番遠い存在だったらしい。

訂正、養護学校の先生と施設職員(一人を除く)と施設の父母会は遠い派、中学の先生(普通校)と母親は就労希望派だったようです。



手がきれいだから大丈夫と言う魔女の言葉で雇用を決めた(手きれいと言う基準は岩戸だけ)、無言でやって見せ、やって見せ、やらせて、ダメならやり直し、やらせて、ダメならやりなおし、残業してやりなおし。
 母親に遅くなると電話すると「はーい」不気味だった。 ものの一週間で仕事ではA君やT君のレベルに達し、今はNo1だ。

岩戸くんをつれてきた職員がひょっこりきた
「岩戸くんどうです、騒いでません」 <なにが?>
「家が大好きで、施設では3時過ぎぐらいから帰る用意して、玄関先でうろうろし始めてたんですよ、此処ではどうです」 <別に6時前まで働いてるぞ>
「進歩してますね、あんなにお家ずきなのに」 <家の嫌いなコドモがいるか、働かせただけだ>
「岩戸君にとってはよかったみたいですね」 <何しに来たんだ>
「いやあ、僕ひょっとしたら施設を替わるかも知れないんで」 <どうして>
「まあそうなったらまたきますわ」 間もなくこの施設職員は辞めた、その事はまた次の機会。

岩戸君のいた施設から電話があり、見学希望者があるのだけどどうかと聞かれ<私は外出中だが問題ない>と答えた。


ってニコニコと嬉しそうに先生は帰ったらしい <お母さん以外にもあのコの話が通じる人がいるのね>って魔女もうれしそうだった。

 魔女説では、岩戸は自分を好きでない人とは口を利かないそうだ、私はからかわれても口は利いてもらってない。

そうそう、いただきます。
彼は5つ以上の発音はしない(出来ないのかも)いただきますは限界なのかもしれない、オウム返しの限界かな、ごちそうさまでした、は9語たぶん限界をこえている。

いただきます、を皆と一緒に言うのは二日ぐらいでクリアーしたが、食べ終わるのは一緒ではない、したがって皆と一緒に発声できない。

がすぐ止めた、私がずっと彼と一緒にいられるわけではない。

「ごちそうさま」、「ゴチソウサん、@@@」 何をいっても目をみながら返事をしない、状況を判断して一番適切な言葉を発声させるために状況とボキャブラリーを刷り込む。
「ご馳走様でした」と発声するまでうなずかない、やっと発声しても自身が無いのか声が小さいときもある、当然こちらも返事をしない。
 いま7回ぐらいいろんなことを発声してからやっと「ご馳走様でした」にたどりついている、昨日2回で発声した今日はどうかな。

 今日はK君も皆と同じ様に、手を合わせ「@」ごにょごにょ言ってる此の人は口が利けないのに みんな同じ船

     ナイスな週末でした   そんな今日この頃です。





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Last updated  2007/06/10 09:52:14 AM
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