2002年08月12日
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 昼近くになって、ようやくチンボラソのふもとにつく。入山料は、五ドル。外国人だから。あらゆる所で外国人料金と地元の料金が違うが、一番聞いて驚くのがガラパゴス諸島への入島料、外国人は、100ドル。現地の人は、数ドルらしい。すごい差だ。
 4800mのカレール小屋まで、一気に登る。道は、昨日のピチンチャにくらべれば各段に広くて平らだが、ガードレールはない。はるかに続く砂地は、富士山に似ている。小屋について驚いた。バスやマイカーがたくさん止まっている。小屋の中は、超満員。中には、杖をついて歩く、体の不自由な人も来ている。子どももいる。いろいろな言語が聞こえる。ついて、すぐクラッときた。
エフラインが「座ってリラックスしろ。」と席を指した。隣は、山小屋でアルバイトをしているような若者だった。「どこの国から来た?」「ハポネ(日本)」「そうか」スペイン語は分からないが、はじめて聞くことといえばわかる。
 50リットル以上の大きなザックの人もいれば、軽装の人もいる。昼時とあって、おいしそうなスープのにおい、食事をとる人が、次から次へと席に付いては、去っていく。マテ茶を飲みながら、体調が整うのを待つ。暖炉に火がともり、振り出した雪の中を歩いてきた人が暖をとる。息が白くなるところから見て、気温は10度前後か。マテ茶を2杯のんで、元気が出てきた。ステッキを2本もたされた。「バモス(行こう)」
 雪はまだやまない。石がごろごろしている。雨具のフードの紐を絞って、歩きはじめると、すぐ息があがってしまう。途中で立ち尽くす人を抜いたり抜かれたりしんがら、1時間弱で、5000mのウィンパー小屋についた。ついてすぐ、窓の外に鳥がいた。
「あれは、何て鳥なの?」「カラカラだよ、フェイスフェイスだ。(スペイン語でカラは、顔の意。あまりにも直訳で笑ってしまうが)」
 中には、一人の若者が読書をしていた。「写真取ってくれる」「いいよ。」小屋には、聖母マリアの祭壇があった。そこで写真を撮ってもらう。
 しばらくすると途中抜いてきたドイツ人のパーティがどっと入ってきた。静かな小屋が突然にぎやかになった。ビデオをまわしたり、写真を撮ったりとはしゃいでいる。ちょび髭のちょっとゲルマン系ではない男がヒットラーにそっくりで思わず見てしまう。向こうも気がついてこちらをじろっと見てきた。「ヒットラーに似てるといわれませんか?」などと冗談でも言ってはまずいだろう。彼らは、食べかすを散らかしてすぐ下りていった。小屋の主人は、黙ってそれを拾っていた。パブやバールやバルでも感じるが、どこでもごみを落としていく。ごみが多いほど繁盛の証拠などと山小屋では違うだろう、と思ったが。

「頂上行くの?」「できるだけがんばるよ」1時間ほど小屋にいたが若者が去ると、小屋にはエフラインと小屋の主人と私だけになった。「今日は、これ以上のぼらないよ。」「分かってるよ」









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最終更新日  2002年08月12日 13時42分36秒
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