2002年08月26日
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頭がぐるぐるしてくる。エフラインは笑いながら
「それをヘリコプターというんだ」なんていっている。
M氏に、もし具合がわるくなったら、下りることができるように、ドライバーも一緒に泊まると言った意味がわかってきた。
山小屋には、管理をしている男と私たち3人だけになると、とたんに寒さも増してくる。暖炉に火が入るが、一晩燃やす量はない。
さっきまでいっしょだったドイツ人のグループのことを思い出していた。私が上の小屋から下りてきたとき、車でやってきて食事をしてた彼らのことを。チョコレートをもらったお礼に、私があげた日本の山用の非常食を喜んで食べていた男の子。わたしが日本人だと分かると、盛んに「さよなら、ありがとう」と笑顔で答えてくれたおばちゃん。ユーロが珍しいだろうと、コインをくれたおじさん。それに対して、「グーテンターク」ととんちんかんなドイツ語を使った自分。頭が朦朧としてくると、自分の考えがまとまらなくなってくる。
 エフラインは、さかんにM氏に携帯電話をかけていた。どうやら、私が小屋に泊まるか下に降りるかの相談をしているようだ。
私は、遅くなると、山から下りる道が暗くなるので、決断するなら今だと思っていた。エフラインが、君の判断で決めてくれとM氏が言っているぞと言ってきたので、私は、一も二もなく、下に下りたいといった。外の天候は、まだ雪が降っている。明日山に登れる保証もない。また、朝まで眠れるかどうかも。
私は、降りることに決めた。ともう一度言った。そうか分かった。とエフラインが言ったので小屋の主人に食事やお茶のお金を払おうとした。すると、「友達だから、いらないよ。」とエフライン。外は、夕霧が迫っていた。静寂の中に、エンジンの音が吸いこまれていく。





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最終更新日  2002年08月26日 16時52分13秒
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