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こんにちは。
本日も、歴史ウォーキングシリーズの第6弾
「 おもしろ歴史ウォーキング 東京編3
」
からのネタです。

今回ご紹介するのは、
第4章の『 アカデミックな気分で、 日本の近代政治の舞台になった御殿や世界的建築家設計の大聖堂を歩く
東京都文京区 』
です。
東京都文京区は、東大など、さまざまな大学がたくさんあるから、文教地区をイメージするネーミングだなと感じていたのです。
でも、実際行ってみると、かなり起伏の多い土地で、急な坂道がたっぷり。知識だけでは、この土地で暮らすのには骨が折れるかも、と思いました。
文京区は、江戸時代から昭和にかけて、歴史の教科書に登場するビッグネームゆかりの場所がたくさんあるのですよ。
…ということで、歴史好きにはたまらない スポット満載の文京区をご紹介しようか、と。
諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。
それでも、普通のブログの記事としては多いかも。
すべての記事は、 こちら ですよ。
是非、本書もご覧いただければ幸いです。
1.ヨーロッパの由緒ある広場をイメージした彫刻がある
ウォーキングのスタートは営団地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅。茗荷谷(みょうがだに)とは粋なネーミングですが、かつてこの辺りは、茗荷がたくさん採れたからだとか。
茗荷がたっぷり生えているのはどんな景色なのだろうと、まわりをキョロキョロ眺めます。しかし、ビルばっかりで、全然イメージがわいてこないのでした。
目の前の春日通りを渡ってすぐ近くにあるのが、窪町東公園。そこには、童話の世界から飛び出たような彫刻が並んでいます。
これらの彫刻は、文京区とドイツのカイザースラウテルン市の「姉妹都市提携」のシンボルとして、同市の彫刻家ゲルノト・ルンプフ、バルバラ・ルンプフ夫妻が作成したものらしい。


テーマは、「神話空間への招待」だそうで、ユニコーンや魚など、子供たちが遊具として触れ合えるところがいいですな。
2.名門国立大学の跡地にある教育の森公園
窪町東公園すぐのところにあるのが教育の森公園。教育の森とは、さすが文教の文京区という感じですが、実は、かつてここに日本の教育界で絶大な力を誇った東京教育大学があったのでした。
東京教育大は、現在の筑波大学の前身ですね。今も立派な建物があり、筑波大学や放送大学のキャンパスになっているみたい。
緑豊かな教育の森公園は、何となくアカデミックな風が吹いているような気がしました。
公園の中にある占春園と呼ばれる日本庭園を散策します。

どうして大学の跡地なのに、こんな自然が残っているのかといいますと、ここは江戸時代、守山藩の上屋敷がありました。ということは、当時の大名庭園の跡なのですね。東大の三四郎池のあたりの自然も、加賀百万石前田家の上屋敷の庭園だったのを思いだました。

日本庭園にしては野趣あふれる雰囲気だと思ったら、ここは隣にある筑波大学附属小学校の自然観察など、理科教育の場としても利用されているからですかね。
3.江戸時代のベストセラー作家と徳川幕府最後の将軍ゆかりの土地
再び春日通りを渡り、細い道を道なりにしばらくいくと、拓殖大学の近くに、深光寺というお寺がありました。
ここには、南総里見八犬伝で有名な滝沢馬琴の墓があります。
滝沢馬琴は、八犬伝を書いた頃は目が見えなくなってしまったらしい。そのとき、口述筆記で助けたのが、長男の嫁の路女だったとか。彼女の墓も、馬琴の墓のすぐそばにありました。
寺を出て、昔はカエルの大合唱が聞こえたという蛙坂の曲がりくねった坂道を登り、住宅街の静かな道を行くと、左に立派な石碑が建っています。
碑には、「切支丹屋敷跡」の文字が…。江戸時代は、ご存知のように鎖国をしていて、キリスト教はご法度でしたね。そこで、前からいた宣教師たちは、ここへ入れられてしまったのですか。長崎にあるのはわかるのですが、江戸にも切支丹にまつわる史跡が残っていたのは少し意外でした。
近くの切支丹坂を下り、再び春日通りに出てしばらく行って角を右折、丸ノ内線の陸橋を渡ると、右手に「徳川慶喜終焉の地」の解説板が寂しく立っています。
解説板の後ろは現在、仏教関係の大学院大学のキャンパス。この広大な土地は、かつてケイキさんのお屋敷だったのですか。
幕末ものの大河ドラマには必ず登場しますが、作品によって名君になったり、バカ殿様になったりさまざまですが、ホントはどっちなのでしょうね。
解説板の立つ今井坂を下り、突き当りを右折すると、称名寺や日輪寺といった由緒ある寺が並ぶ通りに出ます。お寺の門前の解説板に一つひとつ目を通しながらゆっくり雰囲気を楽しみました。
首都高速道路の高架の手前で右折し、次の角の右手が鷺坂。
解説板によれば、この近くに詩人の堀口大学や三好達治、佐藤春夫などが暮らしていたそうですね。小説に書きたくなるような風情ある坂ですが、私は城跡に見えて仕方ありませんでした。
と言うのも、台地の下の道を歩くと、右手は石積みの高い崖。城跡の石垣だと言っても、信じる人が多いかもしれませぬ。

今宮神社の先にある八幡坂を上り、道なりに細い道を行くと、左側にお屋敷の塀が続いています。鼠坂という由来が知りたいネーミングの坂を下り、音羽通りを左に歩き、しばらく行くと立派な門構えの豪邸がありました。
4.日本の近代政治の舞台になった御殿がある
豪邸と言っても、並大抵の豪邸ではありませぬ。見えるのは、門とそこから続く坂道だけ。屋敷の中の坂道といっても、これは公道と言っても過言ではないでしょうね。
きれいに舗装された坂道をひたすら登り、山頂に立つと、古い洋館が目の前に現れました。
綾辻行人の館シリーズや金田一少年がこの中で活躍しそうな雰囲気ですが。
大理石の階段に敷かれた赤い絨毯を踏んで、屋敷のなかに入ります。広い廊下の右手には、広い応接室や食堂、サンルームがありました。
応接室のソファーでは、見学者が腰かけてビデオの画面を眺めています。
光あふれるサンルームを抜け、庭園へ。それほど広くはないけれど、よく手入れされていますね。
庭には、さまざまな色のバラが咲いていて、ハイカラな洋館と見事にマッチしていました。
(以下、「 おもしろ歴史ウォーキング 東京編3 」に続く)
この豪華な洋館ゆかりの人物とは誰なのか。
昭和から平成にかけて、日本史に大きな影響を及ぼした一家であることは間違いありませぬ。
最後に向かったのは、世界的建築家が設計した東京カテドラルマリア大聖堂。
一目見たら、誰でも内部も見学したいと思いますが、一般の人も無料で見学できるのですよ。
非日常感たっぷりの荘厳な雰囲気は、一度体感してみることをお勧めします。
東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧いただければ幸いです。
「
おもしろ歴史ウォーキング 東京編3
」
(参考)
目次より
第1章 江戸時代の風情が残るだけではない 理学、音楽の歴史にも関係が深い街・神楽坂を歩く 東京都新宿区
1.今も古い町名が残る飯田橋・市ヶ谷周辺
2.江戸城の巨大さを体感できるスポットがある
3.夏目漱石の「坊ちゃん」の母校がある
4.物理学校時代の木造校舎を模した「東京理科大学近代科学資料館」
5.「現代邦楽の父」と言われる宮城道雄の記念館がある
6.住宅街に埋もれてしまった牛込城
7.神楽坂の代名詞となっている石畳の小道
第2章 歴史上の有名文化人ゆかりの場所を歩き、完成したばかりの漱石山房記念館へ 東京都新宿区
1.独特の応援風景が記憶に残る熊谷組野球部
2.「金太郎」の作曲者の石碑がある筑土八幡神社
3. 2011
年度グッドデザイン賞を受賞した赤城神社
4.若き日の尾崎紅葉と泉鏡花が暮らした街
5.東大のルーツとなる学校を作った? 一族が眠る墓地
6.数学の大家と戦前の大女優が眠る場所
7.夏目漱石の旧宅跡に作られた「漱石山房記念館」
第3章 未来都市・二子玉川にある歴史的建築物とセレブな農村風景をめぐる旅 東京都世田谷区
1.再開発で、昭和の風景が一新した二子玉川
2.人気のパワースポット・地下霊場のある玉川大師
3.国分寺崖線上に立つ豪邸・旧小坂家住宅
4.綾辻行人の館シリーズに出て来そうな洋館の静嘉堂文庫
5.東京で古い農家の暮らしを体感できる岡本民家園
6.かつての暴れ川の近くにある大蔵の鎮守と古刹
7.昔の世田谷の農村風景を満喫できる次大夫堀公園
8.成城学園駅の近くに深山幽谷の世界が
第4章 アカデミックな気分で、日本の近代政治の舞台になった御殿や世界的建築家設計の大聖堂を歩く 東京都文京区
1.ヨーロッパの由緒ある広場をイメージした彫刻がある
2.名門国立大学の跡地にある教育の森公園
3.江戸時代のベストセラー作家と徳川幕府最後の将軍ゆかりの土地
4.日本の近代政治の舞台になった御殿がある
5.世界的建築家が設計した東京カテドラルマリア大聖堂
第5章 村上春樹、松尾芭蕉ゆかりの場所と知る人ぞ知る美術館、美しい日本庭園をめぐる美術・文学散歩 東京都文京区
1.名門出版社の社長が集めたコレクションが魅力の野間記念館
2.大ベストセラーの舞台になった寮がある
3.けわしい胸突坂には文化スポットがいっぱい
4.現場監督?時代の松尾芭蕉が暮らした関口芭蕉庵
5.見事な景観が無料で楽しめる新江戸川公園
6.日本の自然と史跡めぐりがコラボで楽しめる椿山荘庭園
第6章 ストレス解消に最適! 癒しスポット満載の板橋区高島平周辺を歩く 東京都板橋区
1.都営地下鉄ワンデーパスを利用したお得旅
2. D51
や都バス、ミニ SL
が無料で見放題の城北交通公園
3.国民栄誉賞を受賞した冒険家の生涯がわかる植村冒険館
4.かつての農村風景をイメージできる散歩道に現れる見どころの数々
5.創建千年以上、板橋区最古の神社・徳丸北野神社
6.迫力ある水車とユニークな案山子が魅力の水車公園
7.城跡や大噴水、グランドなど見どころ満載の赤塚公園
8.日本最初の西洋式砲術調練が行われた場所にある徳丸ヶ原公園
9.格安料金で、熱帯のジャングルにワープできる熱帯環境植物園
第7章 開運祈願! 東京メトロ 1
日乗車券で行く、東京レトロな神社仏閣めぐり 東京 23
区
1.東京にある日本各地の御利益スポットを激安でめぐる旅
2.「高輪結び大師」と親しまれる高野山東京別院
3.「東京のお伊勢様」と親しまれる東京大神宮
4.「関東の金毘羅さん」と親しまれる金刀比羅宮東京分社
5.落語の「王子の狐」の舞台としても有名な王子稲荷神社
6.都内最古の富士塚がある鳩森八幡神社
7.日本の学校教育発祥の地・湯島聖堂
8.商売の縁結びをもたらす、江戸の総鎮守・神田明神
9.災難を除き、波を乗り切るご利益のある波除神社
第8章 歴史ファン必見! 昔の東京へタイムスリップできる江戸東京たてもの園 東京都小金井市
1.上野公園の 1.4
倍の広さの小金井公園
2.昔の東京のハイカラな暮らしが実感できる
3.江戸時代の民家がいっぱい
4.2・26事件の舞台のひとつ、高橋是清邸がある
5.大正時代の大名家の門と江戸時代の名主の家
6.昔の商家、銭湯、居酒屋などが古い町並みとして残る
第9章 近くて遠い高級住宅地・田園調布は、巨大古墳と大ヒット曲ゆかりの場所がコラボで楽しめる 東京都大田区
1.イギリスの田園都市構想を参考に開発
2.下町と高級住宅地、どっちが住みやすい?
3.多くの文化人、有名人の家がある
4.カモもセレブに見えてしまう宝来公園
5.田園調布には都内有数の古墳群がある
6.時代によって古墳の大きさの変化が興味深い多摩川台古墳群
7.多摩川台公園の思い出
8.古墳の上にある富士浅間神社
9.昭和の子供たちの歓声が聞こえてきそうな静かな公園
10
.江戸時代の大プロジェクト・六郷用水
11
.桜と福山雅治の曲でも有名な桜坂
12
.古墳の石室が見られる鵜の木松山公園
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