自己中心的恋愛模様

2007.04.27
XML
カテゴリ: 突発的な作品
※博士山本×クローン獄寺



いとしいひとは
たいせつなひとをまもり
てんごくに たびだちました

おおくのひとが
かれのために なきました
おおくのひとが
かれのために いのりました
“やすらかに ねむれますように”と・・・

(けど 俺は泣けなかった)


かれのいたいは きえていました
そして おれもきえました
ふたりなかよく きえました

(彼を生き返らすために・・・)













- Ci vediamo -














「ねぇ たけし。」


「なんだい、隼人。」


「“ごくでら”は なんでいつもねているの?」


そう言い 少年は“ごくでら”を指差した。
指の先には 人一人が入れるくらいの透明のカプセル。
その中には 水らしき液体と酸素らしき泡。
そして・・・銀色の髪が印象的な青年が入っていた。

しかし “ごくでら”が目を醒める気配は無い。
“ごくでら”は いつもこのカプセルの中で眠っている。

(老いもせず 腐敗もせずに・・・)


「そうだな・・・隼人が大人になったら、教えてあげるよ。」


「えーっ!!いますぐ おしえてよぉっ!」


「んー・・・まだ隼人には教えらんねぇなぁー。ははははは」





隼人は ぶーぶーと文句を言いながら、部屋から出て行ってしまった。
その愛らしい姿に 武は思わず頬が綻んだが・・・脳裏に彼の姿を思い出してしまった。
そう・・・生前の“獄寺隼人”の姿を・・・。隼人が“ごくでら”と言っていた人物の姿を・・・。

獄寺の死後 獄寺の遺体と共に、ボンゴレマフィアの幹部の男が消えた。
その男の名は 山本武
。ボンゴレマフィアボスの左腕で 第3部隊の隊長だった。
そして・・・獄寺の恋人だった・・・。
中学の時から 山本と獄寺隼人は付き合っていた。
そして・・・獄寺が死ぬまで 彼らは付き合っていた。

ボンゴレは 2人の捜索をすぐさま行った。
しかし・・・何の手がかりも掴めず、
ただ 時間と年月だけが過ぎていった・・・。



















○被験体 タイプG-H10

(愛称・隼人)

年齢・7歳前後と思われる
性格・生意気であるが素直
オリジナルとの同調率・45%未満

煙草摂取開始まで あと3日
虐待行為開始まで あと1日
ただし、性的虐待及び深い傷を作った者は
速やかに 暗殺へと実行する

また G-H10が煙草を拒否した場合、射殺せよ


(獄寺そっくりの人を作らなきゃ 意味無いし)




□□□□□□




「なぁ・・・武。」


「ん、何?隼人。」


「俺・・・あの部屋に行きたくない。」


隼人が言う『あの部屋』とは “獄寺”が眠っている部屋だ。
生後2週間目 年齢は13歳となり、
容姿は生前の獄寺の 中学生時代の姿と瓜二つである。

銀色の髪に 白い肌
桜色の唇に 口には煙草

武はクスっと笑うと 隼人の頭をわしゃわしゃと撫でた。
すると顔を真っ赤にして 山本の手を払った。
何か言いたそうな顔をしているが、恥ずかしさのあまり言えないらしい。
その姿に 武は悲しげに・・・そして懐かしむかのように目を細めて、隼人を見た。
オリジナルとの同調率は 3日前に既に80%を越していた。
今まで作ってきた失敗作とは違い 今回の『隼人』は成功するかもしれない。
そう・・・武・・・いや、山本武は心の中で思った。

すでに・・・獄寺隼人が死んでから 半年が経とうとしていた。
その間 山本はずっと研究し続けた。そして 実験し続けた。
・・・禁忌と呼ばれ、ボンゴレの実験内容から外された『死者蘇生計画』・・・。
世間一般では『クローン人間開発計画』と言われていたものだった・・・。
死後 その人のDNAを採取し、そのDNAを基に その死んだ人を生き返らす計画・・・。
もちろん クローン人間とは言え、その本人では無い。
死んだ人に良く似た、赤の他人が誕生する・・・。そう 世間では言われていた。
しかし、ボンゴレの研究部隊は ついに死者の記憶をクローンに与える事ができる薬品の作成に成功した。
しかし・・・それは まだ未完成作品で 成功した例は無かった・・・。

(けど あと もう少しでお前にまた逢える・・・)


「ちょっ・・・触んなって!!ガキ扱いすんなっ!!」


「ははは。けど俺から見たら、隼人はガキだし。」


「けっ・・・たった13歳しか変わんねぇだろーがっ。あと3日もしたら お前の身長なんか軽く抜いてやるっ!」


じたばたと抵抗する隼人の身体を 山本は優しく・・・そして強く抱きしめた。
久しぶりに感じる、人のぬくもりだった・・・。獄寺の低い体温は 今日は温かく感じた・・・。
隼人も山本が離さない気配を出しているせいか、もう抵抗する事を諦めたみたいで、大人しく抱かれていた。
嗚呼・・・こんなに心の底から笑えたのは 一体いつぶりだろう・・・。こんなに心安らかなのは 隼人のおかげだ。
・・・嗚呼 けど・・・もうすぐ隼人とはお別れ。明日・・・俺は隼人に・・・薬品を投与する。

(頬を伝ったのは 涙なんかじゃない・・・)















□□□□□□









「・・・なぁ 武。」


「ん、どうした 隼人。」


「・・・っ、俺 やっぱい」


途端 脳裏が焼けるような激しい痛み
体中を駆け巡るかのように 熱く・・・俺の中で何かが駆け巡る
ただ感じるのは 痛みと警告
『逃げなきゃ 死ぬ』『逃げなきゃ・・・』
息すらまともに出来ない
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで


信じてたのに・・・・・










フ

ッ
シ
ュ
バ
ッ
ク
す
る
過
去
の
記
憶

目
の
前
は
真
っ
赤
で
血
で
染
ま
っ
て
て

傍
に
は
沢
山
の
死
体

俺
に
そ
っ
く
り
な
死
体
が
笑
い
な
が
ら

俺
を
見
る



(やめてくれ、俺は そんなの見たくない!!)


「 獄 寺 」


(!? 武・・・!!頭がいてぇよ、なぁ 助け)


「 遅 ぇ よ 、野 球 馬 鹿 」




・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

















「隼人?」


「・・・・・。」


「・・・なぁ 隼人。」


「・・・・・。」


「・・・見ただろ?」


「・・・・・。」


「・・・なぁ 答えろって・・・。」



パソコンの画面いっぱいに広がる『Error』の文字
ピーピーとうるさい 無機質な規則性の警告音
そして パソコンの画面に現れた文字・・・

『異常思想輪廻 抑制的型』

彼の心は永遠に閉ざされ
彼は笑う事も
彼は泣く事も
彼は怒る事も
しなくなってしまった

パソコンの画面をクリックした瞬間
出てきた2択の答えと1つの質問・・・

『タイプG-H10を消去しますか?  Yes or No 』

俺は・・・
迷う事無く『Yes』と押した


『Ci vediamo』

そう彼に囁いて・・・・・・












『Ci vediamo』

意味は『また逢いましょう』です。多分・・・。(ぉぃ)

暗いし意味不明ですが、こんなんばっか考えてます最近ww(ヤバス)

まぁ・・・愛故に獄寺によく似たクローンを作りたかった武を書きたかったんです!!笑





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.04.28 00:41:27
コメント(0) | コメントを書く
[突発的な作品] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: