自己中心的恋愛模様

2007.07.09
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カテゴリ: 突発的な作品
※T151のネタバレ含みます。また山獄前提のγ獄です。














嫌な汗が 頬を伝った・・・

傍には 攻撃を食らって
怪我を負った山本
足や腕からは 鮮血の血が流れ
その顔は 激痛で歪んでいる

(最低最悪の状況だな・・・)

倒したと思っていた敵は
余裕の笑みを浮かべ
今なお その体に傷は無かった


やばい どうしよう
途端 頭からある言葉が離れなくなった

『逃 ゲ ロ』

本能が 経験が 警告音を鳴らす
けど 傷を負った山本を置いて逃げるなんて出来ない

だったら・・・戦うしかねぇだろ

(ここで 俺も山本も死ぬわけにはいかねぇんだ・・・・・)













- T151 -















「くっ・・・はぁ、っは・・・・・。」


畜生・・・強すぎる、この男
さっき俺が食らった電撃なんて
まだまだ優しい攻撃だったみたいだ


さっきよりも重く感じ始め
俺の体にも 限界が来ていた

攻撃で負った傷からは
赤い赤い血が流れ
お気に入りの服に血がついて

赤から黒に変色していた・・・

(それに比べて 敵はまだまだ余裕な感じを漂わせている・・・)


「さてと・・・そろそろ口を割ってもらおうか。」


木に背を持たれなければ
立っていることだって 臆測な俺
意識も段々 ぼーっとして
反応も若干 鈍くなってきている

地面には 未だ深い傷を負った山本
何度も 立とうと体を捩じらせているが
そのたびに 溢れ出る血
激痛に歪む顔

胸が ズキンとなった・・・

(もういい それ以上動かないでくれ・・・)

不敵に笑う男
己の体の周りに電気を纏い
その面構えは まさにボスそのもの
周りを圧倒するような 強い気を感じる

一歩 また一歩と
俺と男との距離は 縮まる一方

逃げたくても さっき負った足の傷のおかげで
思った以上に動くことが出来ず
俺は 後方に下がることしか出来なかった

・・・なんてざまだ

嵐の守護者と十代目に認められたのに・・・
嵐の守護者ってのは 怒涛の攻めで相手を蹴散らすんじゃねぇのか
情けねぇ・・・こんな傷だらけの自分が・・・
そして 仲間一人守ってやれない俺自身が・・・


「・・・ちくしょー・・・っく、・・・。」


もはや 歩くことも出来なくて
俺は そのまま地面に座り込んだ

俺は 目を瞑り 精神を統一した
ゆっくりと瞳を開ける・・・腹は括った
どんな拷問にも耐えてやる
それが どんなに残虐であろうとも・・・
十代目のことを話すなんて 絶対しない

男は 座り込んだ俺を見て
満足そうに 微笑むと
一歩 また一歩と
俺との距離を縮めてくる・・・

男の来た道の後ろには
俺のことを心配そうな目で見つめる山本がいた

馬鹿野郎
そんな情けねぇ顔すんなよ

(俺は 大丈夫だから・・・)


「っ、くっ・・・!!」


「自分の心配より 仲間の心配とは・・・ずいぶん余裕だな。」


負った傷口を抉るように 靴で踏みつけられた
声にならないほどの激痛
けど ダイナマイトで負った怪我に比べれば
まだ幾分は マシだ

こんな男に・・・負けてたまるか
俺は 男を睨んだ
俺は お前には屈しない
どんな拷問でも受けてやるという気持ちを込めて・・・

その目を見て 一瞬ぽかんとした男だったが
すぐに また不敵な笑みを浮かべ
俺の髪を掴んで持ち上げた

必然的に顔が上のほうを向き
男と嫌でも 目を合わせなければならなかった・・・

それでもなお 俺は男を睨んだ
この男に 屈するなど俺の誇りが許さない

すると 男は俺の目をじっと見ながら
どこか楽しそうに言った


「いい眼だ・・・。」


男は恍惚とした表情で 俺のことを
まるで新しく見つけた玩具のように見た

途端 感じた違和感

唇に何か当たった
それが 男の唇だと気づくのに
時間はあまり要らなかった・・・

驚きのあまり 口を開いてしまって
その隙に 男の舌が俺の口内に入ってきた

舌を絡ませようとする男
俺は 必死に舌を奥の方へと逃げさせる

しかし、髪をさっきよりも強い力で掴まれ
さらに 互いの息遣いが分かるまで狭まった顔
奥に逃げた舌は やがて捕まり
俺の舌は 嫌でも男の舌と絡めさせられた

抵抗しようと手で男を押したが
中学生と成人男性の力の差は歴然で
男は微動だもしなかった

嫌だ 気持ちが悪い
山本じゃねぇ奴なんかとキスするなんて・・・
そんなの・・・絶対嫌だっ!!


「っ、さわんなっ!!!」


男の舌を思いっきり噛んだ
途端 口の端から流れる血

しかし、男は また満足そうに笑った

その笑みに 俺は悪寒を感じた
本能が警告する
“逃げろ”と
“今すぐ逃げろ”と

(けど 体が動かなかった・・・)


「こりゃあ・・・お仕置きが必要だな・・・。」


男は 妖艶に言った
その色香は まさに雄のそれで・・・
俺の体から 勢いよく血の気が無くなっていくのが分かった・・・














□■□■□■□■















「ひっ、・・・っ、うぁっ・・・!」


両手を俺のベルトで拘束され
男に見られたくない部分を見られた

山本とは違う 大人の手は
傍若無人に俺の体を愛撫する・・・

しかし その愛撫に愛など全く無いので
俺にとっては 嫌悪しかなくて
何も出来ない自分が悔しくて
俺は 涙を流すことしか出来なかった・・・

昨日まで 山本が入っていた場所は
名残か 少し緩んでいた

男は クスクスと楽しそうに笑いながら
俺の耳元で 艶のある声で言った


「あそこにいる少年とは 恋人同士か?」


その声は 楽しそうに・・・


「恋人の前で 他の男に抱かれるところ見られたら」


その声は 鋭利な刃物のように・・・


「恋人は どんな風に思うだろうな。」


俺の心を ズタズタにした・・・


途端 俺の体が悲鳴を上げた
いくら昨日の名残で緩くなっているとはいえ、
いきなりなんの前戯もなく挿れられた・・・

ぶちっと嫌な音がし
内股に赤い血が流れ滴った・・・


「うあぁぁっ!!」


必死に抵抗しようとするが、
両脚は 男に開脚されて まったく抵抗出来ない
また 両腕は ベルトがさらに食い込むだけだった・・・

ずっずっと 血が潤滑剤の役割とはたし、
男の雄は 無遠慮に俺の中へと進んでいく・・・

男の後ろには 山本がいる
きっと 俺の声とか聞こえてる

そう思うと 胸が痛んだ・・・

痛い 痛い
こんなの嫌だ
山本じゃないのなんて 嫌だ

そう思うのに・・・
俺の体は 男の激しい律動に感じられずにはいられなかった
未だ一回も触られてない そこは
真っ赤に染まり 先端からは我慢汁が流れ落ちていた・・・


「ひ、あっ!あ、あぁっ・・・、っ・・・や、・・・もとぉっ・・・。」


ぐちゅぐちゅと卑猥な水音
ぱんぱんと肌と肌が摩擦する音
かさかさと草がなる音

こんな姿 見ないで
こんな・・・他の男に犯されている俺なんか見ないで


「ほら そろそろイけ。」


そう言い 男は
俺の一番弱いところを思いっきり刺激した

一瞬 目の前がチカチカとした・・・


「ひあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


体が弓矢のように撓り、
一度も触れられなかった そこからは
白濁色の粘り気のある体液が 止め処なく流れ落ちた・・・



□□□□□□□□□□□□□□

~管理人の戯言~

○激しくごめんなさい。

 今週のオチを見た瞬間 書きたく書きたくてしょうがなかったんですよ。

 γ獄・・・山獄前提だと すっげぇ萌えww

 何気に今一番 山獄の次に好きカプだったりしますww爆

 感想とかいただけたら 死ぬ気でお返事したいと思いますww





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Last updated  2007.07.10 02:27:01
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