自己中心的恋愛模様

2007.08.15
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カテゴリ: 突発的な作品
えー・・・タイトルには『山獄小説』と書きましたが、今回 山本、出てきません。笑
内容のほとんどが ある人と獄寺の会話とかで成り立っています。


それでも よろしいですか?よろしかったら、このまま下へ・・・・・



















寝苦しさと違和感で 目が覚めた
目を覚ますと そこは野球部の部室で、
俺は 野球部のベンチで寝ていた

(腹には 山本のユニフォームがかけられていた)

コンクリートで作られた空間
汗とほこりのにおいが入り混じり、不快な気持ちにさせる

ズキンと腰にくる激痛

俺の抵抗なんか無視して、無理矢理 犯された

目が覚めて 山本がいないのは いつもの事・・・
けど 俺は今だ期待しているんだろう
・・・目覚めた時、山本が側にいてくれることを・・・
そのせいか この空虚感は晴れない

けど 今回は違った
単なる気まぐれかもしれねーが、
アイツは 俺のことを思ってか、
毛布代わりにユニフォームをかけてくれた

それが・・・すごく嬉しかった・・・

山本のユニフォームに顔をつけた


















- 選択的係恋 4 -

















「っ、・・・いってぇ・・・。」


腰の痛みだけでも 半端ねぇくらい痛いのに、
今回は もっと最悪な状態だった。
中出しした後 事後処理されることなく、


いつもは山本がいなくなった後、
自分の指で事後処理を済ませるため 腹痛になった事はなかった。
けど 昨日は 情事中に不覚にも意識を飛ばしてしまい、
そのまま明け方近くまで 放置してしまった。

歩くたびに 俺の中・・・しかも 奥の方で山本の精液の存在を感じてしまう。
けど あのまま部室で事後処理するのも嫌だったので、
まだ人が少ない・・・いや、ほとんどいないと言ってもいいだろう 学校の校舎に入った。
校内はシーンと静まり返ってて、日中のにぎやかさが嘘のようだった。

俺は 生徒玄関から一番近いトイレへと向かった。
歩くたびに 中にある、山本の精液が零れそうになるが、
なんとかケツの穴に力をこめて、零さないようにしながら慎重に歩いた。

玄関に入って すぐの廊下を左側を曲がり、
この廊下を歩いたら、あとは右に曲がるだけでトイレに着く。
しかし、今日の俺には その僅かな道のりでも長く感じた。
壁に手をつき、一歩一歩 腰の痛みと腹痛に耐えながら進んだ。

やっとの思いで トイレに着くと思った瞬間、
背後から チャキと言う音がした。

こめかみに・・・一筋の汗が滴った・・・。
後ろを振り向かなくても、独特のオーラで誰だか分かってしまう。

・・・この学校の風紀委員長で、しかも不良のボスとも言われる男・・・。
人が群れあうのを忌み嫌い、何時如何なる時でも 我が道を歩いているよーな男・・・。
群れる者は 学ランの中に隠してある仕込みのトンファーで滅多打ちにする・・・。


「やぁ。」


凛とした声
威圧感漂う黒い学ラン
そして 漆黒の髪
山本と、同じ色の髪

(まぁ 日本人のほとんどが黒髪だしな・・・)


「っ、雲雀・・・。」


「珍しいね。いつも群れている君が こんな朝早くから1人に校舎にいるなんて。」


そう言い クスクスと笑う雲雀。
その腕には 銀色に光り輝く武器・トンファー・・・。
俺は隠し持っているダイナマイトを取り出そうとした。

そのとき 今までにないくらいの激痛が俺を襲った。

雲雀にトンファーで攻撃されたわけではない・・・。

単なる腹痛だ。
けど 姉貴を見た時と同じくらいの腹痛。

痛い、なんてもんじゃない。
まるで鋭利な刃物で刺され、抉られてるみたいな感じ。
それに 目眩で頭がクラクラするし、吐き気で胸焼けがするし、
もう、目を開いているのも やっとなくらい。

額を伝う、嫌な汗・・・。
雲雀の姿が2人にも3人にも見えて、そして俺は・・・


「・・・ねぇ 聞いて・・・」


俺は 意識を手放した・・・・・・。







□□□□□□□□□







「ん・・・。」



目覚めて 最初に見えたのは、白い天井。
その次に見たのは 黒の皮製のソファーと薄青の毛布。
そして テーブルの上に置かれた、膨大な資料。

窓の外からは 小鳥の鳴き声が聞こえ、
そして 眩しい太陽の光に一瞬目を細めた。

ここが どこかなんて すぐに分かった。
ここは・・・風紀委員で使用している応接室だ、表向きは。
けど ほとんど雲雀が私用で利用しているのが現実だ。

目だけを動かし、あたりを見回した。
・・・どうやら、この部屋の主で、俺をここに寝かせた(だろう)雲雀の姿は無い。

ほっと胸を撫で下ろし、ため息をついた。
すると パタンと本を閉じる音がした。
そして 高級感漂う背もたれ付きの椅子が回転し、少し不機嫌そうな雲雀が現れた。
・・・どうやら 今のため息を聞かれたみたいだ


「・・・起きたみたいだね。」


そういい、椅子から立ち上がる雲雀。
先程まで読んでいた本を仕事机の上に置き、一歩一歩 俺に近づいてくる。
戦闘体勢を整えたいものの、体の節々が悲鳴を上げていたため、
俺は ただ雲雀を睨みつけることしか出来なかった。


「っ、てめっ・・・なんで俺を応接室に・・・」


すると 悪態を吐く俺の唇の前に、雲雀の人差し指が置かれた。
そう、まるで 俺の言葉を静止するかのように・・・。

そして・・・柔らかに雲雀が微笑んだ・・・。

(その微笑みに 少しも胸がときめいたりなんかしてない、はずだ)


「まだ寝てた方がいい。さっさと寝なよ。」


「なっ 俺は」


「それとも トンファーで気絶させて欲しい?」


さっきの 柔らかい微笑みとは全く変わり、
今度は 鮮血を求めるかのような雲雀の楽しそうな笑みに変わった。

顔から すごい速さで血の気が引いていったのが分かった。
・・・さっきの微笑みは どうやら俺の目の錯覚のようだ。
まぁ・・・あの冷酷非道の雲雀があんな優しい表情をするわけねぇよな。

このまま雲雀とケンカしても 俺に勝ち目は無いって分かっている。
けど このまま素直に 雲雀の言うことを聞くのも癇に障る・・・。

そんな いつまで経っても寝る体勢に入らない俺に痺れを切らしたのか、
ちょっとした隙をつかれ、雲雀の奴に そのままソファーに押し倒された。
一瞬 体が悲鳴を上げたが、それは一瞬のことで、
その後は全然平気だった。寧ろ 起き上がっていた体勢よりも楽に過ごせた。


「隙だらけだね、君。」


「なっ・・・!って どけよっ!!」


「クス」


悪態を吐く俺を見て また雲雀が笑った。
・・・錯覚だと思っていた、優しい微笑みだった・・・。

雲雀の黒い瞳に 俺の姿が映ってる。
雲雀の微笑みを見て呆然としているのが分かり、
威嚇するように 雲雀を再び睨みつけた。

そして また優しく微笑んだ雲雀を俺の頭や頬を優しく撫でた。
いつもの雲雀からは考えられない行為。
一瞬背筋に悪寒が走ったが、雲雀の冷たすぎる手が 今の俺には気持ちよくって、
ほんのちょっとだけ もう少しだけ撫でてて欲しいと思ってしまった。

俺の頭や頬を撫でると、雲雀は俺から離れた。
どうしたのだろう・・・さっきから胸がうるさい。
そう、まるで・・・山本に触れられた時のように・・・。
けど 山本とは違う。何かが違うのだ。

途端 また眠気に襲われた俺は そのままゆっくりと瞳を閉じた。
今度目を覚ました時 側に雲雀がいない事を祈りながら・・・。


「おやすみ、隼人・・・。」


薄れ行く意識の中 雲雀の奴が俺の名前を呼んだ気がした・・・。


- 4 End -


□□□□□□□□□□□□□

~管理人の戯言~

○・・・久しぶりな更新の上、山獄小説でない上、なんてゲロ甘な内容でしょう・・・!!

 あ、あくまで この連載は山獄メインですからっ!!決して雲獄ではないですからっ!!

 そして・・・雲雀の性格、全然違うだろっ!?あの人は・・・もっとこう・・・鬼畜なんだよ!!爆

 つっこみどころ満載な内容ですが、今度も今度でつっこみどころ満載ですww笑

 感想とかいただけたら 死ぬ気でお返事したいと思いますwwそれではっ!!





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Last updated  2007.08.16 01:40:42
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