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楽天の辛島航投手(35)が、今季限りで現役を引退する決意を固めたことが22日、分かりました。楽天一筋で18年間プレーし、2013年の球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。球団左腕最多の通算56勝を挙げた「最後の日本一戦士」が、ユニホームを脱ぎます。
辛島投手は2009年、福岡・飯塚高からドラフト6位で楽天に入団しました。緩急を生かした投球で勝利を積み重ね、 通算56勝(74敗)は球団の左投手で歴代1位の記録です。
| 項目 | 主な記録・実績 |
|---|---|
| 通算成績 | 56勝74敗 |
| 2013年 | 球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。日本シリーズ第5戦では 5回無失点と好投 |
| 2019年 | 当時の球団左腕のシーズン最多となる 9勝を記録 |
| 2022年 | 球団の生え抜き左腕として初めて 通算50勝に到達 |
2019年に記録したシーズン9勝は、2024年に早川投手が10勝を挙げるまで、球団左腕の最多記録として残っていました。
2022年6月下旬には国内フリーエージェント(FA)権を取得しましたが、行使せずに残留。今季が複数年契約の最終年となっていました。
18年間のプロ生活を歩んだ辛島投手には、感謝を寄せる二人の恩師がいます。左投げのきっかけをつくった母方の祖父と、プロの厳しさを教えた星野仙一監督です。
少年時代は左右の両方で投げていましたが、母方の祖父から 「左で投げろ」と言われ、半ば強制的に左投げ用のグラブを買い与えられました。
飯塚高3年の夏には、強豪の九州国際大付高を破り、学校創立以来初の甲子園出場に導きました。左腕としての原点をつくった祖父は、今夏に亡くなりました。
もう一人の恩師は、当時の星野仙一監督です。2012年5月16日の広島戦(マツダスタジアム)に先発した辛島投手は、8回⅓を無失点に抑えました。
試合後、背後から臀部に強烈な蹴りを受け、「痛っ!」と声を上げて振り向くと、そこにいたのは星野監督でした。投げかけられたのは、 「最後まで投げ切れ!」という言葉でした。
辛島投手は「そこそこ投げて、蹴りを食らったのは初めて」と振り返っています。好投した日にも厳しく求められた経験として、記憶に残っています。
近年は左肩や肘の痛み、背中のヘルニアなどに悩まされ、満身創痍の状態でした。昨季は2試合の登板にとどまり、今季はここまで1軍での登板機会がありませんでした。
身長173センチ、体重72キロ。プロ野球選手としては決して大柄ではありませんが、緩急をつけた独特の投球スタイルで、楽天の18年間に足跡を残しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 辛島 航(からしま・わたる) |
| 生年月日・年齢 | 1990(平成2)年10月18日生まれ、35歳 |
| 出身地 | 福岡県 |
| 出身校・甲子園歴 | 飯塚高。3年夏に同校初の甲子園出場を果たし、1回戦敗退 |
| プロ入り | 2009年、ドラフト6位で楽天に入団 |
| 身長・体重 | 173センチ・72キロ |
| 投打 | 左投げ左打ち |
| 年俸 | 8000万円 |
| 背番号 | 58 |
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