イエスの最高傑作としてよく名前が挙げられるのは、1971年の『こわれもの(Fragile)』と1972年の『危機(Close to the Edge)』の二枚で、本盤はその一方である。イエス(Yes)という、何とも肯定的な名称のこのグループは、英国出身のプログレッシヴ・ロック・バンドで、上記2枚制作時のメンバーは、ジョン・アンダーソン(ヴォーカル)、ビル・ブラッフォード(パーカッション)、スティーヴ・ハウ(ギター)、クリス・スクワイア(ベース)、リック・ウェイクマン(キーボード)。ヘルマン・ヘッセ(ドイツの作家)の作品(『シッダールタ』)から着想を得たコンセプト・アルバムで、収録曲はたった3曲という大作主義の構成(LPでは、A面に1曲、B面に2曲)。1曲目と2曲目は、サブタイトル(それぞれI.~IV.)のついた組曲形式で、前者が約19分、後者は約10分の長尺である。
[収録曲] 1. Close To The Edge (I. The Solid Time Of Change / II. Total Mass Of Change / III. I Get Up I Get Down / IV. Seasons Of Man) 2. And You And I (I. Cord Of Life / II. Eclipse / III. The Preacher The Teacher / IV. Apocalypse) 3. Siberian Khatru
4. America (single version) 5. Total Mass Retain (single version) 6. And You And I (alternate version) 7. Siberia (studio run-through of 'Siberian Khatru')