音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2013.06.25
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 “ポップ界の女王”マドンナは、1980年代前半にシーンに登場し、デビュー作『バーニング・アップ』(1983年リリース)、次作『ライク・ア・ヴァージン』(1984年)で着実に人気を集め、トップスターの仲間入りを果たした。第3作となる 『トゥルー・ブルー』 (1986年)は、ギネスブックに掲載されるほどの売れ行きを見せ、ベストセラーを記録した。

 そこからおよそ3年の歳月(その間にはサントラやリミックス盤などはあったが、オリジナル・アルバムとしてはしばらく間が空いていた)を経て、1989年にリリースされた第4作が、この『ライク・ア・プレイヤー(Like A Prayer)』であった。アルバム表題は“祈りの如く”の意味。米ビルボードでは6週連続1位を記録し、ついでながら付け加えておくと、日本でも国内の作品に混じってオリコン初登場1位に輝いている。

 前作ではティーンエージャーの妊娠というある種禁断のテーマに手を付けた「パパ・ドント・プリーチ」があったが、今作の第1弾シングルとなった表題曲の1.「ライク・ア・プレイヤー」でも十字架を燃やすシーンがプロモーションビデオに登場するなど物議をかもした。3.「ラブ・ソング」はプリンスとの共作だが、残りの曲は、いずれもマドンナ自身の曲(ほとんどが、前作から引き続きプロデューサーを務めたパトリック・レナードまたはステファン・ブレイとの共作)。詞の内容は私生活の変化(ショーン・ペンとの離婚)に根差した自己告白的内容を多く含む。

 サウンド面では前作からの変化が窺える。80年代後半、音楽シーンはヒップホップが台頭し、HR/HMが全盛を迎える中、王道的なロック調やダンサブルなポップ・サウンド志向は、新たな要素を取り入れて進化していった。本作では、R&Bやゴスペルの要素が取り込まれ、マドンナの音楽的幅の広がりが見られる。

 ヴァラエティーに富んだ曲が見事に配され、アルバム作品の出来としてのレベルが何より高いが、個別の曲としてのおすすめも挙げておきたい。前述の1.「ライク・ア・プレイヤー」と続くシングルとなった2.「エクスプレス・ユアセルフ」は、影と光がそれぞれにうまく出たダンス・ナンバー。一見、軽快に見える4.「デス・ドゥ・アス・アパート」は終わりに差し掛かった男女の関係を歌い、逆に、やや重めのダンス調の9.「キープ・イット・トゥゲザー」では家族の絆が題材となっている。あと意外に個人的お気に入りとなっているのが7.「ディア・ジェシー」。UKのみでシングルカットされたファンタジックなナンバーで、ストリングスの効果的な使用が印象的。こういう曲をやるのと同時に重い曲調でヴォーカルも素晴らしい8.「オー・ファーザー」もやれるというのは、本盤の聴きどころの一つになっているのかもしれないと感じる。マドンナのヴォーカルという点では、10.「スパニッシュ・アイズ」も捨て難い。

 最後にもう1曲、決して忘れてはならないのは、マドンナ自身が本盤での最大のお気に入り曲と語っていた6.「チェリッシュ」。モータウン風のサウンドをベースに80年代的アレンジが施されたこの曲は第3弾シングルとしてもヒットしたものだが、マドンナの曲の中でもベストとの声が高い。



[収録曲]


2. Express Yourself
3. Love Song
4. Till Death Do Us Part
5. Promise to Try
6. Cherish
7. Dear Jessie
8. Oh Father
9. Keep It Together
10. Spanish Eyes
11. Act of Contrition

1989年リリース。






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Last updated  2013.06.25 06:45:47 コメント(2) | コメントを書く


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