他の名だたるジャズ演奏家たちに比べ、キャリアとしてはぱっとしないが、作品内容は別。以前に他の記事にも何度か書いたように、筆者はソニー・クリスが大のお気に入りなのである。その中でも、本盤は特にひいきの部類に入る。本盤『アット・ザ・クロスローズ(At The Crossroads)』は、1959年シカゴでの録音。演奏旅行でシカゴに赴いた際に、テキサス州ヒューストンを拠点とするピーコックなるレーベルが吹込みを行ったということのようだ。ちなみに、ピーコック・レーベルは、ブルース~R&B~ゴスペルを手掛けていたが、ジャズにも手を伸ばし、この録音を行った。