音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2016年12月23日
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歌ではなくピアノで奏でる異色のクリスマス盤


 今年11月に亡くなったレオン・ラッセル(Leon Russell, 参考過去記事 )は、スワンプ・ロックという表現に表される泥臭さ、独特な声での美しいバラードといった印象が一般的だったわけだが、一風変わったクリスマス曲集も制作している。1995年のリリースなので デビュー盤 からちょうど25年後の作品ということになる。その収録時間はわずか20分強。収録された10曲のナンバーには、有名どころのクリスマス・ソングがずらりと並んでいる。

 そのアルバムの表題は『ヒムズ・オブ・クリスマス(Hymns of Christmas)』、つまりは“クリスマス聖歌集”とでも言えるもの。この盤のジャケットには、“Leon Russel Piano & Orchestra”と記されていて、要するに彼は歌うのでもなく、オーケストラをバックにピアノを演奏しているというもの。変な期待をして聴き始めたら、見事に裏切られてしまいそうな内容なわけである。でもって、その“オーケストラ”はと言うと、どうもシンセ・サウンドのようである。情報がなくてよく分からないのだけれど、この演奏は結局のところ、全部彼の独演ということなのではないだろうか。

 もう一つ、裏ジャケには“私が好きなクリスマス聖歌を集めた本盤は、母へスターに捧げるものである”との注記がある。こちらについても情報不足ではあるが、亡くなった(?)母に捧げたクリスマス曲集であるということだろうか、と想像してみたりする。

 ともあれ、そのレオン・ラッセル自身も今年鬼籍に入ってしまった。“期待外れ”なクリスマス・アルバムを聴き直してみて思うのは、実に正統なピアノ演奏ができる人だったと再確認させられる点である。4歳でピアノを始めたというレオンだが、スタンダードなことができる裏付けがあっての“スワンプ・ロックの雄”であり、あのピアノが印象的な 「ア・ソング・フォー・ユー」 だった。全然毛色の違う本盤を聴くと、実は意外と彼の普段の作品を見る視線を変えてくれそうな盤だと今さらながら気づかされる、そんな1枚だったりもすると思う。


[収録曲]


2. We Three Kings
3. Away In A Manger
4. Hark The Herald Angels Sing
5. Joy To The World
6. It Came Upon A Midnight Clear
7. The First Noel
8. Oh, Little Town of Bethlehem
9. Oh, Come All Ye Faithful
10. Silent Night

1995年リリース。



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Last updated  2016年12月23日 09時09分53秒
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