音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2018年02月23日
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テーマ: ラテン音楽(411)
ギターとヴォーカルのデュオ、デビュー盤


 メヒカント(Mexicanto)は1985年に結成されたメキシコのデュオ・グループ。メキシコシティ出身のダビー・フィリオ(David Filio)と、北部シナロア州出身のセルヒオ・フェリックス(Sergio Félix)という2人の若者(年齢非公表なのか正確な年齢は調べた範囲では不明)は、その後、1987年にデビュー盤を発表する。それが本盤『エン・ベンタ(En venta)』(直訳は“販売中”、“売り出し中”の意味)だった。

 メヒカントというユニット名は、“メヒコ(メキシコ)”と“カント(歌)”をくっつけたもの。彼らは、メキシコにおけるヌエバ・カンシオン(新しい歌)もしくはトローバを先導したと言われる。このへんの動きはキューバを中心に(例えばパブロ・ミラネス、参考過去記事 (1) (2) )回っていたように見えるが、中南米の他の国でも新しい音楽の模索がなされた。そんなわけで、メキシコにおける新ジャンルの開拓に寄与し、途中活動休止を挟んで今も活動しているのが、彼らということになる。

 若さゆえか荒削りな部分がないわけではない。けれども、それを差っ引いて考えなくても完成度が高い作品だと思う。注目の曲をいくつか挙げてみると、小気味よいインパクトのある冒頭の1.「ビエネン・カンタンド」。おとなしめだけれど、表題曲の3.「エン・ベンタ」や6.「コインシディール」は後々の曲を考えれば既にスタイルを確立しつつあったことが見てとられる。個人的に特に触れておきたい曲としては、5.「メ・バスタ」と8.「レレボス」で、特に後者は本盤収録曲の中でも1,2を争う出来じゃないかと思う。それから、アルバム最後を飾る11.「ソロ・レ・ピド・ア・ディオス」は様々なスペイン語圏のアーティストが取り上げてきた有名曲。これも彼ら独特の淡々としたトーンで、かつハーモニーを生かしながら演じている。


[収録曲]

1. Vienen cantando
2. Ya casi te sientes madre

4. Todo vale hoy
5. Me basta
6. Coincidir
7. Muchacha
8. Relevos
9. No te salves
10. Insomnio
11. Sólo le pido a Dios

1987年リリース。





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Last updated  2018年02月23日 06時05分19秒
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