音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2019年05月26日
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テーマ: ラテン音楽(421)
セールスを記録した第3作


 マヌエル・ミハーレス(Manuel Mijares, デビュー当時はこの名前だったが、まもなく単にミハーレスMijaresというアーティスト名で親しまれることになった)は、1958年生まれのメキシコ人の歌手でシンガーソングライター。1980年代にシンガーとしての頭角を現し始め、当時の人気シンガーであったエマヌエルのコーラスなども務めた。1986年にレコード・デビューし、順調に制作を続けてサード作となったのが1988年発表の本盤『ウノ・エントレ・ミル(Uno entre mil)』で、ミハーレスにとって最初のまとまったセールスを上げたアルバムとなった。

 収録された楽曲も、後々コンサートやベスト盤で取り上げられているものが多く、シンガーとしての彼のスタイルやイメージが出来あがった盤と言ってもいいように思う。表題曲の7.「ウノ・エントレ・ミル(1000分の1)」は、イタリア人歌手のジアンニ(ジャンニ)・モランディのヒット曲をスペイン語でカバーしたものである(ちなみに、10.「ヌベ・アスル」もイタリアのジノ・パオリの曲のカバーである)。

 他にカバー曲として目立っていてかつシングルになったものとしては、キューバのパブロ・ミラネスの有名なナンバーである8. 「エル・ブレべ・エスパシオ(君のいないわずかな空間)」 も披露しており、ミハーレスの重要なレパートリー曲になった。

 以上の2曲に加えてシングルとして発売された収録曲としては、1.「ソルダード・デル・アモール(愛の戦士)」と5.「タン・ソロ(一人っきり)」がある。前者は、個人的に気に入っているナンバー。後者は、有名シンガーソングライターのアレハンドロ・フィリオの作である。

 下積みが長かったミハーレス(日本のバーで歌っていた時期もあるとか)は、本盤の発表年で既に30歳だったわけだけれど、この人のヴォーカルは本当に魅力的という印象を筆者は持っている。2019年現在、還暦を越えた彼だけれど、その美声はこの盤の後もどんどん円熟味を増し、さらに魅力的になっていった。30年以上たった現在から見れば、本盤の声はまだ若かったわけだけれど、なぜ売れたのかを考えながら振り返ると、やはりその声が聴衆の心をつかむことができた点が大きかったのだろうと思う。


[収録曲]

1. Soldado del amor

3. Como un ladrón
4. Con un nudo en la garganta
5. Tan solo
6. La guerra del amor
7. Uno entre mil
8. El breve espacio
9. No quiero perderte
10. Nube azul

1988年リリース。



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Last updated  2019年06月11日 18時51分34秒
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