音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2020年04月04日
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テーマ: 洋楽(3566)
最もアンプラグド向きのアーティストによるアンプラグド盤


 ニール・ヤング(Neil Young)のイメージはというと、アコースティック・ギターを片手にステージで歌っている姿を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。そういう意味では、わざわざ“アンプラグド”を銘打つ必要があるのかという、疑問の声も上がりそうなほどアンプラグド向きのアーティストによるアンプラグド盤が、ニール・ヤングの『アンプラグド(Unplugged)』だと言えるのかもしれない。

 1989年に始まり、レギュラーの企画としては10年ほど続いたMTVアンプラグドには、幾多の大物アーティストが参加し、ヒット盤も生まれた。本盤もそうした大物による成功盤と言える。全英4位が最高位(全米チャートでは23位)で、英米双方でゴールドディスクとなった。

 1993年リリースなので、既に四半世紀以上前の作品だが、全体としてはこのライヴ・コンセプトに合った選曲であるように思う。ただし、実際の演奏時のセットリストとは曲順が大幅に異なっている。結果、アルバムを聴くと、前半(1.~7.)に弾き語りスタイルの演奏が集められたという風になっている。

 筆者の好みが存分に反映されそうだけれど、注目ナンバーを中心にざっと全体を見渡しておきたい。2.「ミスター・ソウル」は、1960年代後半、バッファロー・スプリングフィールドの一員だった頃の名曲。3.「ワールド・オン・ア・ストリング」は、名盤 『今宵その夜』 所収のナンバー。4.「優しきポカホンタス」は、1979年の『ラスト・ネヴァー・スリープス』の収録曲で、筆者のお気に入りの1曲。5.「ストリングマン」は、本盤で初披露となったナンバーで、本来は未発表となった1977年のアルバム『クローム・ドリームズ』に収録されていた曲。6. 「ライク・ア・ハリケーン」 は、個人的フェイバリット。7.「ダメージ・ダン」は、1972年の 『ハーヴェスト』 収録のこれまた私的お気に入り曲。

 CSN&Y(元の盤は こちら 「ヘルプレス」 では、所縁の深いニルス・ロフグレンのゲスト参加が注目に値する。9.「ハーヴェスト・ムーン」は、このライヴ当時にはリリース後間もなかった同名アルバムの表題曲で、これまた名曲(なお、同じアルバムからは、11.、14.のほか、本盤に収められなかったナンバーも当日セットリストに見られた)。13. 「太陽への旅路」 は盟友スティルスと組んだ1976年発表のアルバムの表題曲である。

 アンプラグド盤というと、本来のそのアーティストの演奏とは一味違った側面を見せるという印象がある。このニール・ヤングについては、いろんな側面があることを無視するわけではないのだけれど、ある種、“イメージ通り”の盤でもあるとも言えるだろう。そういう意味では、ニール・ヤングを初めて聴く人にも手を伸ばしやすいアンプラグド盤ではないかと思ったりする。


[収録曲]

1. The Old Laughing Lady
2. Mr. Soul
3. World on a String
4. Pocahontas
5. Stringman
6. Like a Hurricane
7. The Needle and the Damage Done
Helpless
9. Harvest Moon
10. Transformer Man
11. Unknown Legend
12. Look Out for My Love
13. Long May You Run


1993年リリース。




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Last updated  2020年04月04日 12時03分29秒
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