ゲイリー・US・ボンズ(Gary U.S. Bonds)といっても、本邦ではあまり知られた存在ではないかもしれない。フロリダ出身で、ヴァージニアを拠点にして1950年代に音楽活動を始め、1960年代初頭に複数の曲をヒットさせたアーティストである。当時、まだまだ黒人向けの音楽だったR&Bを白人リスナー向けに紹介したり、黎明期にあったロックンロールを若者向きに広めていく役割を担ったりしたシンガーの一人と言える。ちなみに、本名はゲイリー・リーヴォン・アンダーソン(Gary Levone Anderson)というそうだけれど、ウケ狙い(?)で“アメリカ国債”(U.S.bonds)という芸名にしたらしい。
本盤『クオーター・トゥ・スリー(Dance 'til Quarter To Three with U.S.Bonds)』は、1961年に発売されたLPで、彼のヒット曲である8.「ニューオーリンズ」(1960年、全米6位)、1.「クオーター・トゥ・スリー」(1961年、全米1位)、12.「スクール・イズ・アウト」(1961年、全米5位)といった楽曲が収められている。
1. Quarter To Three 2. A Trip To The Moon 3. Cecilia
5. I Know Why Dreamers Cry 6. Minnie The Moocher 7. What A Dream *CD追加曲? 8. New Orleans 9. One Million Tears 10. Not Me 11. Please Forgive Me 12. School Is Out 13. Don't Go To Strangers 14. Time Old Story *CD追加曲?