音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2021年05月27日
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21世紀を迎え、衰えぬメキシカン・ロックの王道 


 アレックス・ローラ(アレハンドロ・ローラ、Alejandro Lora)を中心とするメキシコのロック・バンド、EL TRI(エル・トリ)。彼らにとってスタジオ第15作となったのが、2002年発表の『ノ・テ・オルビーデス・デ・ラ・バンダ(No te olvides de la banda)』という盤である。

 1980年代にメジャー・デビューし、1990年代を通じてメキシコ国内や米国で支持されるスペイン語のトップ・バンドの地位を築いたEL TRIだが、本盤でも攻めの姿勢は変わらなかった。大物らしい貫禄のあるロック・ナンバーを軸にしながら、奇抜だったり、意外だと思えるようなことも随所に織り込もうとしているというのが、本盤全体の印象と言えるだろうか。

 冒頭の1.「チランゴランディア」は、“チランゴの国”(チランゴはメキシコシティっ子のこと)の意味で、メキシコシティへの愛着を歌にしたもの。シングルとしてヒットした3.「ソラメンテ・ディオス(神のみぞ)」は、勢いのあるストレートなロック調のナンバー。表題曲の4.「ノ・テ・オルビーデス・デ・ラ・バンダ」も、EL TRI節全開のロック・ナンバーである。筆者的には、以上3曲が本盤で必聴のベスト3といったところだったりする。

 少し変わった注目のナンバーとしては、アルバムの最後に収められた11.「デ・ラ・ラサ・パ・ラ・バンダ」がある。出だしの曲調としてはアルバムの冒頭曲にした方がふさわしいんじゃないかという気が聴くたびにするのだけれど、10分越えの長尺の演奏が続くうちに民族楽器まで出てきて、気がつくとアルバムの終わりらしい終わり方になっているという、何とも不思議なナンバーだったりする。


[収録曲]

1. Chilangolandia
2. Volvimos a perder
3. Solamente Dios

5. El amor neto
6. Los espermatozoides
7. El calzón
8. Tu sonrisa
9. A partir de hoy
10. Lo demás me vale
11. De la raza pa' la banda

2002年リリース。




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Last updated  2021年05月27日 09時35分30秒
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