音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2022年07月29日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ジャズ
ゆったりと軽快なギター演奏 


 ピーター・バーンスタイン(Peter Bernstein)は、米国ニューヨーク生まれのジャズ・ギタリスト。1967年生まれの彼は、1990年代以降にいくつものリーダー作を吹き込んでいるのだけれど、筆者はごく一部の作品でしか、彼の演奏を知らない。

 本盤『ストレンジャー・イン・パラダイス(Stranger in Paradise)』は、2003年に日本のヴィーナス・レコードによって吹き込まれ(録音場所はニューヨーク)、その翌年にリリースされた。“裸体ジャケ”が得意なヴィーナスの作品とはいえ、“パラダイス(楽園)”だからゴーギャンのタヒチの裸体婦人画というのは多少安直にも思えるが、正直なところ、このジャケット・イメージと作品内容の相関性はあまり大きくないように思う。

 実際、演奏そのものは、特に南国楽園風というわけでもないというのが、個人的な印象である。豪快かつ軽妙な1.「ヴィーナス・ブルース」に始まるが、3.「ルイーザ」や4.「ハウ・リトル・ウィー・ノウ」のように、時にゆったりまったりと、また時に軽やかにギター演奏を聴かせる。

 そして、本盤は、後半に進むにしたがって、アルバム全体のトーンのようなものが見えてくるように思う。中途半端な(決して悪い意味ではなく、敢えてこう表現できるように思う)まったり感は、バーンスタインの演奏の特徴と言えるだろうか。決して先を行く機敏な動きという感じではなく、ゆったりと頭の中の音を実際に響くギターの弦の音に置き換えていく。そんな感じの演奏が本盤の魅力ということになるのかもしれない。 


[収録曲]

1. Venus Blues
2. Stranger in Paradise
3. Luiza

5. Bobblehead
6. Just a Thought
7. This Is Always
8. Soul Stirrin'
9. That Sunday, That Summer
10. Autumn Nocturne


[パーソネル、録音]

Peter Bernstein(g), Brad Mehldau (p), Larry Grenadier (b), Bill Stewart (ds)

2003年8月24~25日録音。




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Last updated  2022年07月29日 05時04分48秒
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