音楽日記　～ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言～

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2025年12月02日

モントローズ　『ハード☆ショック！（Montrose）』

テーマ：洋楽(3573)

カテゴリ：洋ロック・ポップス

正統派アメリカン・ハードロックのセルフ・タイトル盤

　モントローズ（Montrose）は1970年代に活動し、何枚かのアルバムを残したアメリカのハードロックのバンド（1980年代後半にも再結成してアルバムを残している）。バンド名は、リーダーのロニー・モントローズに由来する。このギタリストは、ヴァン・モリソンの『テュペロ・ハニー』に参加したほか、エドガー・ウィンターのバンド結成にも参加した経験を持ち、ハービー・ハンコックなどジャズ系のミュージシャンの演奏に加わったりもしている。

　1973年に彼が中心となって結成されたモントローズは、ロニー・モントローズ（ギター）のほか、サミー・ヘイガー（ヴォーカル）、ビル・チャーチ（ベース）、デニー・カーマッシ（ドラムス）という布陣。同年にデビュー盤となる『ハード☆ショック！』（原題はバンドのセルフ・タイトルの『モントローズ（Montrose）』）を発表した。

　アルバムは、ストレートなハードロック・チューンの1.「ロック・ザ・ネイション」で幕を開ける。勢いそのままに、2.「バッド・モーター・スクーター」は、サミー・ヘイガーのヴォーカルとロニー・モントローズのギターをはじめメンバー全体が一体になったドライヴ感が痛快な1曲で、本盤を代表する楽曲と言えそう。

　アルバム後半に移り、6.「ロック・キャンディ」は、重く厚みのある演奏がいい。7.「ワン・シング・オン・マイ・マインド」は、カラッとした明るさを感じさせるナンバーで、サミー・ヘイガーのヴォーカルのよさが光る。全8曲は通して聴いても決して長くないが、バンドとしての最初のアルバムであるにもかかわらず、一体感が強く感じられ、ハードなサウンドながら聴いていて爽快な気持ちになれる盤と言えるように思う。

［収録曲］

1. Rock the Nation
2. Bad Motor Scooter

4. I Don't Want It
5. Good Rockin' Tonight
6. Rock Candy
7. One Thing on My Mind
8. Make It Last

1973年リリース。

　