音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2026.01.12
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スペイン・ロックンロールの礎


 ホセ・ラモン・フリオ・マルケス・マルティネス(José Ramón Julio Márquez Martínez)ことラモンシン(Ramoncín)は、スペインはマドリード出身のロック・シンガー。ヴォーカルを募集していたグループ(彼の加入後にW.C.というバンド名になった)に参加するが、そのバンドの最初のアルバムは“ラモンシンとW.C.”という名義のアルバムとして発売されてしまった。つまり、ラモンシンを主役に据えたいレコード会社の意図がバンドの意図と合わなかったわけで、結局、バンドメンバーとラモンシンは袂を分かつことになった。そのような経緯の末、1979年にソロとしてラモンシンのソロ作としてリリースされたのが、本作『バリオバヘーロ(Barriobajero)』だった。

 本盤がリリースされた年というのは、独裁者フランコの死後に民主化がまさしく進んだ時期の只中であり、自由な文化を求める機運の中でこうした大衆音楽も人気を博すことになったということなのだろう。演奏内容は、これぞロックンロールといったものが中心で、それをスペイン国内でスペイン語でやったところに意義があったと言えそうだ。

 注目曲をいくつか見ておきたい。ヒット曲の1.「ソイ・ウン・チャバル」は、ラモンシンの代表曲で、学校をさぼり、社会に反抗し、ロックに傾倒する若者という典型的なテーマの楽曲。3.「ブルース・パラ・エル・カメージョ」は、“ラクダのためのブルース”という風変わりな表題だが、スタンダードな展開のブルース曲である。アルバム表題曲の6.「バリオバヘーロ」は、ノリのよいアップテンポのロックナンバー、7.「チューリ」は若干ハードな演奏がうまくはまっているロックナンバーに仕上がっている。これら2曲に8.「フェリシン・エル・バシロン」を合わせた3曲は、本盤の中でもロック調が全開の聴きどころと言えそう。

 余談ながら、筆者の手元にあるのは、2019年に出た“40周年特別エディション”なるCDである。同盤には、4曲のライヴ・ヴァージョンが収められており、元のアルバムから3曲が(「ソイ・ウン・チャバル」、「チューリ」のほか、タイトルが若干違っているものの「ブルース・パラ・エル・カメージョ」が「ブルース・デル・カメージョ」という表題で)収められている。もう1曲は、アルバム本編には未収録の「マリカ・デル・テルシオペロ」で、元々はW.C.との最初のアルバムに収められていた楽曲である。


[収録曲]

1. Soy un chaval
2. Cheli, regue y rocanrol
3. Blues para un camello

5. Trozos de cristal
6. Barriobajero
7. Chuli
8. Felisín el vacilón
9. ¡Hola muñeca!
10. No quise escribir esta canción

~以下、40周年特別エディションのボーナス・トラック~
11. Soy un chaval
12. Blues del camello
13. Chuli
14. Marica de terciopelo






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Last updated  2026.01.12 04:39:25
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