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2019.12.23
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カテゴリ: 宗教
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以前読んだ最後のイタコの松田広子さんの口寄せの漫画があったので、読んでみました。たまたま寺院消滅を著した日経BPの鵜飼秀徳さんが、松田広子さんにお母さんの霊を口寄せしてもらった記事が出ていたので、あわせて読みました。

イタコは麻疹(はしか)によって多くの子供が失明した時代に食べていけるようにできた職業で、松田さんによれば地域のカウンセラーのような役割を果たしているようです。

すべてのイタコが本当に降霊ができるとは思いません。イタコの中には出来る人もいるといった程度だと思います。そうでないと、未解決の殺人事件は降霊ですべて解決すると思います。

東日本大震災で家族を突然亡くしたり、行方不明になった人の心の傷は、既存の宗教ではなかなかいやせないと思います。遺族はたとえ話した霊が本当に亡くした家族であると100%確証がなくても、1%でも可能性があるものと話せれば、救われると思います。今年の新盆やお彼岸に夜中にちょっと物音がしただけで単純に親が帰ってきたと喜ぶ自分みたいなものでしょうか。

イタコの口寄せが真実なのかとか、科学で特命リサーチ200X的に白黒つけるよりも、宗教の世界。科学の世界とは違う領域にあって人々の心の隙間を埋めるような存在が、イタコであり、シャーマニズムなのかと思いました。だから霊媒師は洋の東西を問わずにいるのかと思います、ゴーストのウーピー・ゴールドバーグさんの演じた霊媒師のように。

イタコも絶滅するといわれていますが、その役割を誰が受け継いでいくのでしょうか。イタコの修行をしたとか騙って、わざと占いで先祖が成仏できないとか、霊障があるとかいって高価な陶器を売りつけたりするのには注意が必要と思います。

そういえば中学1年のとき、9月にあった文化祭の占いコーナーで先輩の男子生徒が筮竹で占ってくれましたが、これから近いうちにものすごく悪いことがあると言われて不安になったことがあります。そのときはちょっといやだなと思った程度でしたが、その1ヶ月後に、父が亡くなりこのことだったかと驚きました。あまり占いは信じませんが、特殊な霊感を持つ人はいるように思います、今、身近にはいませんが大笑い。



山本まゆりの八戸イタコ紀行 (あなたが体験した怖い話) Kindle版山本まゆり (著), 松田広子 (その他)


南部伝承イタコ - 01.「イタコ」ってなんですか? - 東北STANDARD

南部伝承イタコ - 02.「最後のイタコ」松田広子 ... - 東北STANDARD

最後のイタコ~松田広子のホームページ


「霊魂」を探して (日本語) 単行本 – 2018/2/22鵜飼 秀徳 (著)


最後のイタコを訪ね、亡き母と話す現代に息づくシャーマンたち(前編)鵜飼 秀徳 2018年3月12日 日経ビジネス
抜粋
「私は、宗教者ではない」
 さて、口寄せを終えて筆者の感想を述べたい。
 全体的にはやや抽象的な文言に終始した印象を受けた。しかし、話す内容は事実から大きく外れてはいなかった。筆者しか知り得ない事柄も、一部、符合したのには、ちょっと驚いた。
 「体があちこち痛んで、胃腸炎かなと思っていた」「最後にひと言言い残してあの世に往きたかった」「夢に出てこない」という部分だ。確かに、母には胃がんであると告知はしておらず、最初は胃腸炎ということで入院していた。また、母は「最期の言葉」を残していなかった。筆者が寝ている時、夢に出てきた記憶もない。
 一方で、松田が随所で発した亡き母の、筆者やその家族に対する「呼称」があいまいな印象を受けた。母の筆者に対する呼び方(筆者のことは、いつも「ちゃん」づけで呼んでいた)が、正確であったなら……筆者は、号泣していたかもしれない。
 だが、この日、イタコを介して在りし日の母を思い浮かべ、対話することができたのは事実だ。その時間は、とても温かく、充実したものになった。
 松田はこうも話した。
 「私は、宗教者ではない。イタコは宗教者だと言う仲間もいるけれど、私はそうではありません。地域の相談者と思っていただければいい」
 イタコの多くは口寄せや祭事などの仕事のことを「商売」と割り切る。だが、イタコが扱うのは「死後世界」であり、その点は宗教者と変わらない。
 「例えば、自殺や事故死の場合や、幼い子供さんを亡くされた場合など、遺族はその死を受け入れることは到底、不可能です。多くの方が、相談できる者もいない状態で、私のところへいらっしゃいます。その時、降りてきた仏様に対し、遺族と仏様は、なぜ死ななければならなかったのか、などと問答されます。故人との対話を通じて、遺族は心の整理がつき、死を受け入れられることがあります」

津軽イタコに降りた亡き母は、陽気だった現代に息づくシャーマンたち(後編)鵜飼 秀徳2018年3月13日 日経ビジネス

 東日本大震災後は、ある旅館の部屋を借りて一晩中、口寄せを行ったことがあるという。ある男性は、妻と娘を津波で亡くした。屋根伝いに避難したが逃げ切れずに、波にさらわれた。
 「苦しかったか」
 「今、どうしているのか」
 口寄せをしながら、明恵自身も涙を流していたという。男性も泣き崩れ、しばらくは立てない様子だったが、落ち着きを取り戻すと、
 「もやもやしていたものがあったが、吹っ切れた」

 「本当にかわいそうで、私も辛かった。でも必要とされているから。私はこの仕事、この世界が大好きで天職だと思っています。霊の存在を信じる、信じないなんてね、実際に愛する人の死を看取って初めて、死後の世界を信じることができるってものじゃない?」

「死の予知」と「お迎え」は“特別”ではない僧侶1335人「霊魂譚」調査より(日経ビジネス前編)鵜飼 秀徳 2018年3月8日 日経ビジネス

「被災地の幽霊現象」を読み解く僧侶1335人「霊魂譚」調査より(後編)鵜飼 秀徳 2018年3月9日 日経ビジネス
抜粋
阪神大震災では「ゼロ」
 東日本大震災における霊魂現象について、現地に入った多くの僧侶の見立てを紹介してきた。では、ここで大量死を招いた過去の大災害では同様の幽霊報道があったのだろうかという疑問が湧いてくる。例えば、1995(平成7)年1月17日に発生した阪神大震災での幽霊報道はどうだったのか。
 同じく記事検索システムを使用し、検索媒体を東日本大震災での記事検索同様に全国紙、NHK、さらに地方紙を神戸新聞と大阪日日新聞におきかえて検索して見た。すると6年間で「幽霊」に関する記事は、驚くことに「ゼロ」であった。
 東日本大震災と阪神大震災で、この数字差は何なのか。同じ大量死の現場なのに、東北では175件、阪神では0件である。ちなみに死者数(直接死)は、東日本大震災では1万5893人(2016年12月時点、警察庁調べ)に対し、阪神大震災は5516人。東日本大震災のほうが3倍も多いが、その後の霊魂報道が175:0というのはかなり極端な差であると言わざるを得ない。
途中略
「行方不明」と「オウム」と「SNS」
 なぜ、このような差が生まれるのだろう。そこで、両震災における比較をしてみた。
 まずは「行方不明者の数」である。
 東日本大震災は行方不明者2556人で、阪神大震災は2人だ。東日本大震災の場合は大津波が発生したために、行方不明者数が桁違いに多い。かたや阪神大震災は、建物の倒壊による圧死・窒息死が77%を占めている。そのため阪神大震災の場合は、比較的早期に遺体の確認ができた。
 行方不明者が多ければ多いほど、幽霊譚は多く出現するというのか。「行方不明者→遺体が存在しない→供養がされない(魂が鎮まらない)→幽霊現象、目撃談などが発生する」という論法は、飛躍がすぎるだろうか。
 社会の被災地に対する関心の大きさの違いという点にも注目して見た。
 阪神大震災後の報道は、しばらく震災情報一色であった。ところが2カ月ほどで急激に収束していく。同年3月20日の地下鉄サリン事件を皮切りにした、オウム真理教の一連の事件が勃発したからだ。
 警察庁長官狙撃事件(3月30日)、4月以降はオウム真理教幹部の続々逮捕に加え、幹部・村井秀夫の刺殺事件(4月23日)、さらには教祖麻原彰晃の逮捕(5月16日)と、オウム報道一色になる。さらに、6月21日には全日空機ハイジャック、7月30日には八王子スーパー強盗殺人事件など。1995(平成7)年は、過去例に見ないほどの重大災害、事件が相次いだ年であった。阪神大震災の新聞報道は、次第にニュースバリューを失い、大衆の関心も失われていく。
 東日本大震災後の報道は、福島第一原発事故が尾を引いたこともあり、全国紙の場合、6~7カ月に渡って第1面、あるいは社会面トップの扱いが継続した。社会の関心度という点では、はるかに東日本大震災のほうが大きかったと言えるだろう。
 続いて「噂」を構成する情報伝達手段にも着目したい。1995年から2011年の間で、通信インフラがめまぐるしく進歩したからだ。
 情報の伝え手は1995年時点ではテレビ・ラジオ・新聞・雑誌の既存メディアが独占していたが、2011年は既存メディアの他に、インターネットが情報の発信源として大きな役割を果たしている。
 1995年当時の通信環境は携帯電話の普及率が9.6%(1995年末時点、総務省調べ)であり、インターネットの人口普及率は3.3%(1996年)だった。ちなみにヤフー・ジャパンのサービスの開始が1996(平成8)年、グーグルの日本語が始まったのが2000(平成12)年である。
 「噂」に大きな影響を与えるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の誕生は、2004(平成16)年だ(mixi、Amebaブログ、GREEがサービス開始)。東日本大震災後の幽霊報道が過熱した2013(平成25)年末時点でのインターネット人口普及率は83%(総務省)、SNS利用率は56.4%(ICT総研調べ)である。
 つまり、両震災では「噂」を拡大させる情報の伝達環境がまるで異なっている。阪神大震災後は、せいぜい口コミで噂が広がっていくしかなかった。幽霊譚が東北被災地で相次いだ理由は大量の行方不明者がまだ見つかっていない社会不安の状況の中で、SNSが幽霊の噂を撹拌し、広げていった側面は否定できないだろう。

Wikipedia:イタコ
イタコは、日本の北東北(東北地方の北部)で口寄せ[1]を行う巫女のことであり、巫の一種。シャーマニズムに基づく信仰習俗上の職である。
南東北(東北地方の南部)においては、旧仙台藩領域(岩手県の南側約1/3と宮城県)でオガミサマ、山形県でオナカマ、福島県でミコサマ、オガミヤと呼ばれる。福島県・山形県・茨城県ではワカサマとも呼ばれる。
以下略





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Last updated  2019.12.30 23:32:31


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