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憲法記念日の恒例行事となった全国紙ほか報道機関各社の世論調査。この種の調査で必ず設けられているのが「憲法を変えたほうがいいと思いますか」という質問だ。
結果はたいていYESがNOを上回る。
今年の調査では朝日新聞は49%、読売新聞は57%が改憲に賛成で、それぞれ反対より多い。他社の傾向もほぼ同じ。
でもさ、こういう質問って「引っ越しをしたほうがいいと思いますか」くらい無意味なのよね。引っ越し先がどこかも提示されていないのに、賛成もヘチマもない。
実際、質問が「憲法9条を変えたほうがいいと思いますか」に変わるとちがった結果が出る。朝日は「変えないほうがよい」が63%で「変えるほうがよい」は30%。読売は「これまで通り解釈や運用で対応する」が43%で「憲法を改正する」の38%を上回った。
改憲派はよく「時代に合わなくなった」という理由をあげる。「日本国憲法の改正実現に向けて」と題された今年の自民党の資料にも「国家の基本は維持しつつも、時代の変化に応じてアップデートしていかなければならない」とある。
選択的夫婦別姓も同性婚も認めないのに、憲法だけはアップデートが必要って笑わせるわ。「時は来た」と首相はいうけど、時って何? 「今の家にも飽きたでしょ」みたいな話なんですかね憲法は。
(文芸評論家)
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