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より良い明日をめざして



 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。(日本国憲法 前文)
2026年09月26日
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テーマ: ニュース
カテゴリ: ニュース
高市首相の故意か偶然か、不用意な発言で冷え込んでしまった日中関係について、東京新聞論説委員の新貝憲弘氏は、9日付同紙コラムに次のように書いている;


 高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を機に日中関係が悪化するなか、中国が日本を批判する際に「新型軍国主義」との表現を使う事例が目につく。日本の防衛費増大など安全保障を巡る批判ではこれまで「軍国主義の復活」などの表現が使われてきたが、新たな表現は、対日姿勢が一段と厳しくなる兆候とみる向きもある。

 この表現は1月の中国共産党機関紙「人民日報」が「鐘声(警醒の鐘の音の意味)」のペンネームで論評記事に載せたことから注目された。日本が軍国主義の道を再び歩もうとしているとの論調は変わらないが、非核三原則の見直しなど具体的な動きを挙げて「日本の核保有の企て」と指摘。昨年11月の高市氏の国会答弁にも「日本の指導者は台湾問題で誤った言論を発表し、公然と中国に対して武力威嚇を示した」と触れてはいるが、批判の矛先は日本の安保政策全体に向けられている印象だ。

 現代中国政治を研究する慶応大の加茂具樹教授は、安保関連3文書改定に向けた動きや国家情報会議の創設など高市政権の安保政策を、中国が「(自国が主導する)東アジア秩序に対する挑戦だと受け止めている」と分析。こうした日本への不満や不安が、国会答弁を機に「新型軍国主義」という表現に変わったとみる。

 「鐘声」は中国の国際問題や対外政策に関する姿勢を示す際に用いられるペンネームで、中国共産党指導部の意向が反映されているとされる。

 一連の記事が対日政策の転換を意味するのか「まだ断定はできない」(加茂氏)ものの、中国商務省が6月、レアアース(希土類)を含む軍民両用品に関する対日輸出管理の強化策を打ち出した際には「新型軍国主義の加速」を理由に挙げ、中国の外務、国防両省の報道官も対日批判の際にしばしば用いるなど、対日外交の新たなキーワードになりつつある。

 高市政権の安保政策には、戦後日本の「専守防衛」政策を逸脱するものがあるにせよ、中国も今では3隻の空母を保有して日本や台湾周辺の海域で演習を繰り返し、核弾頭数も急増している。小泉進次郎防衛相が5月、シンガポールでの国際会議で「核兵器と戦略爆撃機を大量に保有する国が、そのいずれも持たない日本を『新型軍国主義』と呼ぶのはおかしい」と反論するなど、批判の応酬は激しくなるばかりだ。

 問題は、日中どちらの主張が正しいかではなく、日中政府間の意思疎通が滞ったことで相互不信が増幅し、互いが軍事力や防衛力を強化するという悪循環に陥っていることにある。

 加茂氏は、日中関係改善の糸口として「日中双方はまず社会制度や価値観が違うことを認識した上で、共通の利益・価値を見いだして危機管理しなければならない」と指摘する。人の交流が滞れば、相互不信は募るばかりだ。日中関係の改善に向けて、まずは停滞気味の人的交流の回復を急いではどうか。
(論説委員)


2026年9月9日 東京新聞朝刊 11版 5ページ 「視点・私はこう見る-不信解消は人の交流から」から引用

 日本政府の方針転換を中国が「新型軍国主義」と批判するのは、高市政権の次年度予算に対する方針などを勘案すれば、出てきて当然の「批判」と言ってよいと思います。安倍政権が「集団的自衛権の行使も合憲だ」などと言い出したころから「新型軍国主義」は始まっていたのであり、安倍氏の後継を自称している高市政権の方針は、これはまぎれもなく「新型軍国主義」と言って間違いないと思います。中国との二国間関係を改善するために人材を派遣するという考えは悪くないと思いますが、それ以前に自国の政府の言動が憲法の精神に照らしてみて如何なる「問題」を抱えているのか、報道機関として「権力を監視する」努力を、しっかりやってほしいと思います。





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最終更新日  2026年09月26日 01時00分04秒


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