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2010年05月05日

占いとカーナビ

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占いとカーナビは、

カーナビは目的地を入力すると、
目的地につく時間が計算され、表示されます。

つまり、どこのポイントにあなたは何時につきますよ、
という予想をしてくれるのです。

これは占いの言葉とよく似ているんです。

よく当たる占い師といって、いろいろ話題になりますが、
占い師もプロですから、

私たち東洋医学を生業としている者たちも、
患者さんの現状はどういう過去から引き起こされているのか、
症状の原因と結果、
因果の法則を見極めることができます。

占い師も同じ。

現状の分析をして、
因果の法則を導き出せるはずなのです。

法則を見極めるのに、
私たち鍼灸師は脈を診たり、舌を診たり、お腹を触ったり、
からだのいろいろなところから情報を集めます。

占い師の場合は手相であったり、筮竹であったり、カードであったりするのでしょう。

現状と過去について「当たる」というのは、
プロであればいわば当たりまえのことなのです。

では未来はどうか？！

未来とは、
因果の法則から考えて、
このままいったらどういう結果になるのか

つまり、
私たちの現状が今までと同じだと仮定して、
このままいくと、未来のあるポイントではどのような結果が出ます、
という意味なのです。

カーナビの到着予想時刻を表示するのと、
同じなのです。

しかし皆さんは運転をされて気付かれると思うのですが、
渋滞があったり、道を間違えたり、
あるいは予想以上にすいていたり、スピードを出したり、
いろいろな状況の変化があって、
到着時刻は刻々と変わっていきます。

早くなることも遅くなることも、ありますね。

つまり、
現状の状況が変われば未来も変わるのが、
普通のことなのです。

未来のこと、
自分の行き先、生きる目的などを命（めい）といいますが、
この命（めい）はもともと可変的なもの。

よく運命といいますが、
命は運動（動くこと、行動）より生ずるといいます。

考えて行動し、その結果が未来に形となって現れるのです。

逆に宿命という言葉がありますが、
宿は動かないこと、決まっていることを意味します。

命が動かないで決まってしまうということは、
現状を何も変えなかったということなのです。

現状を変える努力、工夫をしなければ、
カーナビの予想のように、
占いも当たっていきます。

しかし占われた結果のとおりにことが運んでしまうのは、
それが腕の良い占い師の見立てだったからではなく、
自分自身の努力が足りなかったために、
動くべきものを動かせなかっただけの結果なのだといえます。

カーナビの目的地到着を早くするのも遅くするのも、
自分自身の工夫次第。

占いの結果をさらにいいものにするか、
それとも悪いものにしてしまうかは、
まさに　今　の自分自身の積み重ねによるのです。

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