ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2008年03月22日
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テーマ: Jazz(2022)
カテゴリ: ★★★★☆
出会いは突然やってくる。しかも勘違いという偶然の結果だったりする。これもジャズの神様の思し召しなのであろう。別人の作品と勘違いして、ブルース・バースの作品を2枚も買ってしまったのである。帰宅する前には勘違いに気が付き、気分が真っ暗になったのだが、所詮は中古のエサ箱から拾ってきたCDと諦めて聴いてみたのである。すると、あらビックリ・・・。

恥ずかしながら、猫麻呂はブルース・バースというピアニストについては一切何も知らなかった。ネットで調べてみると、バークリー音楽院で教えていたとか、ジョージ・ラッセルやジャッキ・バイアードに師事したとか、結構すごい人らしいことが判った。こういう音を作る人らしいな、と思った。

つまり、ブルース・バースとはジャズピアニスト&作曲・アレンジャーという保守本流の人なのだ。スタンダードよりもオリジナル志向だし、ピアノトリオよりもホーン入りの編成で音を作る人・・・現代のソニー・クラークかハービー・ハンコックという感じだろうか。ナット・アダレー、テレンス・ブランチャード、テレル・スタッフォードというトランペッターとの共演が多いという点も、ブルース・バースの音楽性の特徴かもしれない。

ただし、オリジナルだけで全曲通しているのではなく、スタンダードやウェイン・ショーターの曲もバランス良く混ぜている。まず驚かされるのが1曲目の"I Hear Music"だ。手垢のついたスタンダードに現代風のアレンジを加えて「タダものではないぞ!」という雰囲気が伝わってくる。この作品、ブルース・バースにとっては初リーダー作なのだ。その一曲目にこの曲を持ってきたということは、自分の存在を単なるピアニストとして売り出そうとしていないことを表しているのではないだろうか。エリントンの"I Got It Bad"はリハーモナイズで原曲をいじくりまわすという芸当を見せる。よりによってエリントンの曲というのも何か意味あり気だ。ショーターの曲は"Pinocchio"と"Wildflower"。前者ではピアノ・トリオでの演奏というのが面白い。また、これら2曲の間に置かれた"Louise"と""Persistence"が、どことなく同じような雰囲気というか、ショーターがふと現れそうな感じがするのが不思議である。そんなことを考えて作ったかどうかは知らないが・・・。

勘違いが原因で面白いCDと出会うとは・・・。ジャズの神様に感謝。

猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)
Bruce Barth / In Focus (enja)
In Focus





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最終更新日  2008年03月22日 12時17分38秒
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