ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2008年09月14日
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テーマ: Jazz(2022)
カテゴリ: ★★★★
シェリーマンの作品は、基本的には芸術作品ではなく娯楽作品だと思っている。そもそもシェリーマン自身が趣味が高じてバンドを始めたりライブハウスを経営したりしてしまう人だからこそ、「ジャズが楽しくてしょーがない」という雰囲気に溢れているのだろう。まさに「ジャズオタ」の鏡のようなオヤッサンである。そんなジャズ親父を支えるのが「西海岸の燃える闘魂」コンテ・カンドリと「天才的何でも屋」のラス・フリーマンといった、イタリアン・バップも真っ青の「カリフォルニアのバップ職人」の面々なのである。何とも美味しい企画というか、贅沢な道楽なのである。

しかし、この作品を只の娯楽作品とするには惜しい。フランク・ストロージャーの参加により、いきなり音楽がシリアスになっている。毎度おなじみのリッチー・カミューカと違い、ストロージャーのフレーズはこのバンドに新しい風を吹き込んでいる。簡単に言うと、50年代な雰囲気のバンドにストロージャーが60年代のジャズを持ち込んだ、というところだろう。ストロージャーの参加は、演奏だけでなく曲の提供でも影響を与えている。A面2曲"Idle One"とB面4曲目"Frank's Tune"がストロージャーの曲だが、なかなかの佳曲である。

娯楽面で言えば、A面1曲目"Margie"とA面3曲目の"The Breeze and I"が楽しい。"Margie"はジミー・ロウルズ原曲のメロディーが分からないように巧妙なアレンジを施しているのが聴きどころ。"The Breeze and I"はラテン風にアレンジされたゴキゲンなテーマとカンドリのハイノート盛り上げ作戦でニンマリする。

allmusicでは★★★な評価しか与えられていない作品だが、猫麻呂はシェリーマン作品の中ではイチオシの面白さだと思っている。今まで気がつかなかったストロージャーの魅力に気づくきっかけになっただけでも嬉しい。

猫麻呂ポイント:★★★★(4.0)

Shelly Mann / Boss Sounds! (Atlantic)

Boss Sounds





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最終更新日  2008年09月14日 12時29分20秒
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