ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2008年11月30日
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テーマ: Jazz(2022)
カテゴリ: ★★★★☆
吉祥寺ウニヨンのゴミ箱(=Outlet)あさりで偶然見つけてしまった。「トーマス・フライランド」という手書き文字が目に飛び込んできたのだ。この名前を見つけたら。たとえタンゴであろうと演歌であろうと、問答無用で買うことに決めたのだ。しかし、何故にゴミ箱で500円程度の値段がつけられていたのだろうか。これもジャズの神様の思し召しなのだろう。こうして、出会いは突然やってくるものである。

フライランドの名前がある限りは絶対安心だと思っているのだが、オリジナル曲ばかりが並ぶとさすがに怖い。本当にジャズをやっているのだろうか?ひょっとして同姓同名のロック歌手ではないか?(ジャケ裏のパーソネル欄に書いてあっても不安になってしまう。)まさかフリージャズや現代音楽だなんて嬉しい間違いはないだろうか・・・?(やや期待している。)

恐る恐る聴いてみると、1曲目に出てきたのはやっぱり知らない曲だが、どうやら循環コードのジャズらしい。tpとasのフツーに2管なのだが、どこか宙ぶらりんな感じがする。うーんと考えて気が付いたのは、ピアノレスでギター入りのクインテットだったということ。しかも、フライランドもアルトサックスのOrazio Maugeriも素直に吹いていない。モーダルでアウト気味というポストバップなジャズをホットにやりましょう、というのが、どうやらこのCDのテーマであるらしい。

こんな感じでややトンがった作品だから、甘く切ないバラードはないし、スタンダードは最後に"What is thing called love"があるだけ。しかし、驚くのはライブ音源が使われていることだ。オランダでは、こんな渋い演奏でも客が入るんですね。いい国だなー。こんな演奏ばかりだから、最初に聴いたときはちょっと辛い。しかし、2回3回と繰り返して聴くうちに、ポストバップの冷たさの内側から滲みでてくるバップの熱い魂が輻射熱のようにジンワリと伝わってくるのだ。しかも、Francesco Cingeの甘ったるいギターが全体的に渋めなサウンドの中でちょっとしたアクセントになっている。5曲目の"Mediterraneen"なんて堪らなくカッコいい。何度も聴いているうちに、このマニアックというかオトナの趣味的な音楽にどっぷりとハマっていくのだ。allmusicのレーティングでは3.5になっているが、この世界はアメリカ人には絶対に分からないだろうナ。

それにしても、このRebop Unionというグループ、日本でもライブをやってくれないかなー。

猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)
Rebop Union / Blue Notes (Calibrated)
Blue Notes





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最終更新日  2008年11月30日 19時19分43秒
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