代替可能な全ての人に

代替可能な全ての人に

2006.08.02
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カテゴリ: 切り抜き
『世間では、欲望と恐怖が金融市場を動かしている、といわれているが、これは部分的にしか正しくない。恐怖は確かに役割を果たしているが、ほとんどの投資家は、欲望よりも希望に対して、より強く反応する。恐怖の存在は、投資家が特に好ましくない出来事に注意を向けることにつながる一方で、希望の存在は、投資家が好ましい出来事に注意を向けることにつながる。希望や恐怖のように一般的に作用する要素に加え、投資家は自分自身が切望する個別の目的を持っている。・・・・・
 希望と恐怖は、投資家が代替手段を評価する方法に影響を与える。恐怖によって投資家は可能性を下方から見上げて、「事態はどれくらい悪くなりうるのか」という疑問を抱く。希望によって、投資家は上方から可能性を見下ろして、「事態はどこまで良くなりうるのか」という疑問を抱く。ロペスの用語でいえば、下方から見上げる見方は、安全性に関する願望を強調し、上方から見下ろす見方は、事態がよくなる可能性への欲求を強調することになる。ロペスがいっているのは、これら2つの見方は、両極端としてわれわれの中に共存している、ということである。しかしそれらはバランスがとれていない傾向があり、どちらか一方が、もう片方に勝っている。』
(『行動ファイナンスと投資の心理学』ハーシェ・シェフリン著 P158-159)

希望的観測という言葉には、どこか悲壮感が漂う。
「貧すれば鈍する」ではないが、余裕がない人ほど安全に配慮しない傾向にあるようだ。
夢と希望は違う。

夢は恐怖を抱えながら、到達する形であって、
希望は、恐怖とは対極にある。

夢は抱くが、恐怖を抱きつつ、現実を見詰めながら一歩一歩。

二歩先には恐怖を抱くのが正解なのかも。





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Last updated  2006.08.02 22:26:08
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