Bookish Girl ~人生は芸術! 生活はアート!~

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2008.04.03
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カテゴリ: ブック・ガイド



19世紀末、25歳の頃、コスモポリタンになるべく世界を放浪しながら、

パリで憂鬱な日々を送っていたとき、

同じホテルに滞在していた、6歳年上で友人、アイルランドの詩人イェイツのアドバイスをもらって、

アラン島へ旅したことから、はじまったのですね。

世界的に評判の高い戯曲『海へ駆りゆく者たち』も、



『アラン島』から抽出されたエキスが結晶化したもの、といって過言ではないようです。



2005年に刊行された、みすず書房の『アラン島』(栩木伸明訳)を読みはじめたところですが、

訳がいいですね。

冒頭の一行を読んだだけで、なんてよい本だろう~、

と、うっとりしながら、期待感が高まるのは、久しぶりの感覚ですよ。

(訳者の共著に『ケルトと日本』)


シングは、島に4年連続通ったそうです。

彼の細かい観察眼がよい具合に発揮されて、戯曲の大元となった記録だというのに、

亡くなる2年前にようやく出版されたのですって。

100年前の古い紀行文のはずなのに、とても新鮮に感じられるのは、なぜなんでしょう。

それは、訳者も、おっしゃっていました。

「原文に付着した時代の錆をだましだまし、ていねいに磨きをかけてみたら、


と。

錆が付着したままだったら、日本語訳はざらついて、よれよれ感が漂って、近寄りがたく、

1ページ目で、投げ出したくなってしまったかもしれません。

そういう意味でも、翻訳ものは、最後まで読めなくなることが多く、

好き嫌いが、はっきりしてしまいます。


まだ、50ページたらず読んだところなのですけどね、

七分咲きぐらいの桜を愛でつつ、

百年前のシングの案内で、遠きアラン島を、旅してみようと思います。





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Last updated  2008.04.04 09:59:17
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