ユング心理学者の河合隼雄氏は、古事記の神話研究を通して、日本人の深層に、西洋の一神教世界とは違う心理が働いていることに着目しています。そこで、「中空・均衡構造」という概念を提示しています。それによれば、西洋型の思考の特徴は、「『統合』への要求が強い」ということである。それに対して、東洋型の思考の特徴は、対立するものを『均衡』させる力が働くというものであるらしいです。
 何故に日本思想に中心がなく「中空」なのか最近だんだん分かってきました。「島根県と鳥取県って日本のどこなの?」という問いが日本各地で「印象の薄い県」の代表として扱われます。しかし古事記の修理固成の段にどの律令区分の国(今の県名)よりも先にこの両県名は出てきます。
しかし目立たないのは目立たない理由があって近代日本のインフラを作るときもわざと投資を避けてきたようなふしが感じられます。廃藩置県直後の東京よりも島根県の人口は多かったらしいのです。
その古事記に書かれている内容ですが、出雲と伯耆の国境に伊邪那美神を葬ったというくだりです。どうも私には日本の文化の中空の中心がここにあったような気がします。更に付け加えると、出雲と大和朝廷はこの両者にとって神聖な地を、目立たないようにする文化的企てを千年以上に渡り行うことにより、アラブとイスラエルのエルサレムを廻る悲劇をあらかじめ回避してきたと考えたりもする。それって考えすぎでしょうか?

(2005.07.09 00:27:04)

つむじやのlightful HAUS  *帰国後篇*

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2005.05.12
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講談社現代新書の『出雲神話』(松前健・著)を読みました。
なぜならいま私にとって出雲が熱いから。熱すぎるから(笑)。あちち。

女神サミットで出雲に行ったはいいものの、
びっくりするくらい日本史を知らないのです、わたくし。
近代史でさえそうだから、古事記や神話は尚のこと。
でも、出雲での数々の出会いをうけて、もはや無関心ではいられないキモチです。

体験してすばらしかったら興味がわく、愛情が芽生える、智慧が宿る、
体験がすばらしくなかったら、またいつか出会うのを待つ。
そういうふうにしか、私は成長していけないようです。


「・・・いやー、この地が呼んでいる気がするから・・・」みたいな
いいかげんさを私は楽しんでいるんやなぁ、きっと。
そうしていつも、
調べていかなかったことを後悔するのではなく(だから繰り返しちゃうのだ)
自分がそこで出会うことのできたものから、人から、直接の体験から
学び取りたいことをえらんで歩く。そのよろこび。つたなさ。
もちろんたくさん調べていけば、まったく違った道をあるくのでしょう。
わかっちゃいてもやめられない♪

『出雲神話』は主に、古事記/日本書紀/出雲国風土記をベースに
国引き、八岐大蛇、国譲りなどの神話の虚像と実像を検証していく、というスタイル。

私の今回の出雲の旅は、

それぞれの名前が出てくるたびに「うぉー出てる出てる」
テレビ出演した友人を見つけだすようなノリで読んでおりました。

スサノオとアマテラス、オオナムチ・スクナヒコナの大冒険にくわえて、土着の自然崇拝や朝廷の政治権力、地方豪族の思惑などなど、たくさんの要素がいりみだれまくりで、とんでもなくわくわくしてしまった!ハリーポッター顔負けです。って子ども達が賛成してくれるかは不明ですが。


さてさて女神サミットのことをすこしずつ思い出しています。

5月2日、高速バスで五時間半かけて大阪からJR出雲市駅に到着。


まず大社神楽殿のビッグなしめ縄に圧倒される。
どうやって作るんじゃこりゃー

おや、みなさん、しめ縄に向かってコインを投げ上げてます。
なにやら楽しそう。
下向きにはり出したしめ縄めがけてコインを投げ、
ぴったしはさまって落ちなければよいらしい。
どんなご利益なのかわからないまま、おもしろそうなのでやってみる。

コインがはねかえって自分にあたったり、
誰かがはさんだコインにぶつけて落としてしまったり、
いつのまにかムキになってたり、
しめ縄にむかってしゃべりかけていたり。
大の大人が楽しいような空しいような時間である。
5分ぱかりも熱中してついに成功!
「それでなんなんだ?」
とふと我にかえる。でもおもしろかったので善し。
みんなも楽しそうだから善し。

とおりがかったガイドツアーのご一行。
ガイドさんのことばをこぼれ聞く「4回拍手はシ・ア・ワ・セ」
「10円は遠縁、できれば5円、50円。多ければ多いほど喜ばれます」
そりゃそーだ!わはは

そこでおまいりしていたら、奥から太鼓の音。
いつも太鼓の音には血湧き肉踊っちゃう私。
赤袴の巫女さんが太鼓にあわせて舞う姿に「きたぜ!いずも!」と
意味もわからず、熱くなる。
このあたり、ぜったい『見仏記』のおやじたちのノリである。

さらに拝殿よこの「御柱」のごりっぱなこと~
「まさかやってないよね人柱」なんておそるおそる通り過ぎました。
なにしろ広い境内、日光が照りつける中、通り過ぎる人の影がとても濃くて、
空には日の丸が海風にはためいて気持ちがよさそうでした。

かえりみちの参道は、一変してのどかな雰囲気。
新緑があふれ、花々がひらき
「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」の像と、芝生で野球を楽しむ少年達の姿が
ひざまずいてカモンって感じのポーズでオーバーラップする楽しみ。
休日のお散歩もキモチよさそ~、なんてほのぼの気分になっちゃいました。

おなかがすいたので、tytyとそば屋へ。
はじめての出雲そば。迷った挙げ句、大社前のこじゃれた一軒に立ち寄る。
あああ割り子そばのおいしいこと。
さあ出雲ではどんな料理が食べられるかしら!

(つづく)





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Last updated  2005.05.12 14:06:07
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女神サミット  
出雲鏡花 さん
 いいですね。出雲西部を中心に旅行されたのですね。しかし女神の本家本元は出雲東部、島根県安来市にお墓があります。
 次回行くときはこちらも寄っていかれるとよいかもしれませんよ。 (2005.06.20 15:04:02)

Re:女神サミット(05/12)  
出雲鏡花さん
> いいですね。出雲西部を中心に旅行されたのですね。しかし女神の本家本元は出雲東部、島根県安来市にお墓があります。
> 次回行くときはこちらも寄っていかれるとよいかもしれませんよ。

コメントありがとうございます!
ぜひ次回は安来にも行ってみたいんです。足立美術館やどじょうすくいも気になる~
いやはや魅惑の島根!ですね。
-----
(2005.06.20 23:18:22)

国際的弱腰日本の中空心理について考える  
百天 さん

Re:国際的弱腰日本の中空心理について考える(05/12)  
シュリーマン さん
 でも最近は、中空でもないらしいですよ。
最近、弥生時代の大集落や製鉄遺跡が安来でも出はじめており、さながらスサノオの古都とでもよべるような、様相を呈しはじめています。
 このようなことは古事記や出雲風土記の記述にもそれを匂わせるものがあったのですが昭和期の歴史学者は断固として否定し続けていた。
 まるで日本版ダ・ヴィンチ・コードとでも言えばよいのでしょうか。 (2006.05.20 21:04:10)

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