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2006.04.28
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カテゴリ: ほん系
『僕はマゼランと旅した』

そんなことを考えながら駅までたどり着くと、本を忘れてきたことに気がついた。『日米交換船』からの流れで、やはり対談集である 『戦争が遺したもの』 を読んでいた。小熊英二の企画で、鶴見俊輔に、上野千鶴子と小熊英二が聞き手となって鶴見の経験と思考の足跡を問う、という内容だ。これも面白い。なかには自分にとって切実な問いがあって、身につまされる。再読になる。

上野千鶴子の書いたものには、どこまで理解できているかは心許ないけれど励まされた経験がある。正直に言って、論文には途中で投げ出してしまっているものもある。けれども折々のこの人の発言には一貫性があるように思えて注目している。ぶれない芯のようなものがある。しかし一方でしなやかさも持っていて、それは自らの誤りはそれを認めて謝罪もし、説明もするところだ。当たり前のことかもしれないけれど、それができる人はさほど多くないと思う。もうひとつある。それは理論と現実の狭間で苦闘する人に対してのまなざしが驚くほどやわらかいということだ。学者がなんぼのもんだとも思っている、そんなふうに感じられることもあった。

なにを書いているのか。
そうだ、本を忘れてきたことに気がついた。そこで駅前の書店に駆け込んだのだった。時間がない。それで岩波新書の 『日本宗教史』 を購入することになる。どこでそういう選択になるのか自分でもよくわからない。

冒頭、丸山真男の「古層論」に触れている。それは近代主義者である丸山が批判的に日本の歴史にアプローチしながら、伝統的な思考の根強さにお手上げになった(と思われる)ことが紹介されている。だが、と著者の末木文美士(すえきふみひこ)はいう。「古層」は超歴史的だったり不変的なものではない。そうではなくて「古層」は歴史的につくられてきたのだ、という。そしてそれがどのように形成されてきたかを検証することができれば、私たちが「古層」のなにを継承し、改めることができるのか、見通すことができるのではないか。恐らくそれが「古層」と格闘した丸山の問題提起を、私たちが継承することのできる可能性ではないか、と続けている。

恐らくそこに共感している。そんなことをぼんやり考えた。






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Last updated  2006.04.28 16:49:02 コメントを書く
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★みゆきち★@ 性感エステってもったいないよね ムラムラってきたら性感エステに通ってた…
ウラガエル @ お久しぶりです。 suiさん どうされているのでしょう。 …
紫陽花ロック @ 鎧駅は 海に向かって断崖絶壁に駅のホームがあり…
ウラガエル @ そーですか? 育児・子育て きらりさん 「そーです…

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