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2009.09.09
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カテゴリ: フィンランド
フィンランド報告の4回目にしてやっと英語の話題です。

フィンランドでは小学校の3年生から英語の授業が始まります。
ただし、小学校の入学が7歳なので、日本の4年生の年齢9歳にあたります。

ちょうど私たちが見学に行った小学校の授業で3年生の英語がありました。学校が始まるのが、8月の2週目からということで英語は2週目です。

2週目にしていきなり書いていたのでちょっと驚きました。フィンランド語も同じアルファベット文字を使うという事で書く事には抵抗はないようですが、単語は全く違うので、英語はとても難しいと言っていました。
日本人が漢字が読めても中国語ができないのと同じなのではないでしょうか。

前の週の宿題だったのか、ワークブックに英単語の横にフィランド語を書いて来ていました。それを、授業の始まりにチェックしました。その後CDを聞いてテキストに書かれた文を一緒に読みます。(というか、言います。)その後 I like ~~という文を作らせてどんどん子どもたちに言わせていました。

いたってシンプルなレッスンです。
この授業の時も半分は私たちの自己紹介や子どもたちとのQ & Aや歌などをやったので、あまり授業時間はなくて、15分くらいで終了でした。短い時間でしたが、スピーディにレッスンが流れました。


英語の授業は担任の先生が行います。教室にはアシスタントがいますが、鉛筆をとってやったり、ノートの必要な子に渡したりといった事をしていました。
小学校でも中学校でもアシスタントの人には何人か英語が通じない人がいましたが、普通の先生たちはほぼ全員が英語が話せました。

小学校の英語授業は時間が少なくてちょっと心残りでした。

中学校は実際の授業を見たのはドイツ語と英語だけです。
私たちが見学させていただいた先生はドイツ語、スウェーデン語、英語の授業を持っています。他に数人のLanguaeTeachersがいました。面白い事にこの先生たちはお揃いのT-シャツを作って着ていました。

中学生の授業は小学生と比べると大変そうでした。おしゃべりをしたり、邪魔したりという事ではないのですが、一筋縄では行かない年頃である事は伝わってきました。どこの国でも手こずる年頃なんですね。

英語の授業は通常の人数を半分に分けて行われます。私たちが見学したクラスは7人でした。1人欠席でした。

先生が持って来た教材をOHPに映して全員で読み、確認していきます。
その後、アイランドごとに分かれてワークブックをやり始めました。
その時、気がついたのですが、2人、他の生徒たちと違うワークブックを持っている子がいます。私たちの反応に気づいた先生が説明に来てくれました。

同じ教科書に2種類のワークブックがあって、ちょっとslowな生徒用には大きな文字で書かれた、内容を簡潔にした物を渡しているということです。



ここで、疑問? この子は簡単なワークを使っているという事がわかれば、馬鹿にされないのかなー、とか、親から文句はこないのかなー、とか。

この疑問について後でこの先生とAri先生も一緒の時に質問しました。
事前に保護者にも話し納得してもらっているということです。これで問題が起きる事はないということでした。何が子どもにとって大事なのかという事を教師と親が一緒になって考えているという事です。

レッスンの流れは宿題のチェック、OHPで説明、ワークブックという順番ですが、いつ教科書を読んだのかははっきりしません。

職員室に戻ってから先生が奥から、昨年まで使った教科書をどうぞ、と持って来てくれました。4年間使い回したお古なので、書き込みがあったり痛んだりしていますが、喜んでいただいてきました。ワークブックは新品をいただきました。


世界各国の話題がいっぱいです。環境問題、文化の比較、食べ物、映画の話題、音楽、科学、びっしりと長い文章が書かれています。
これを1年でやるのですか、と聞いてしまいました。日本の中学校の感覚で見るととても終わる量ではありません。読む量は相当なものです。

ホームステイ先の娘さんのReetaは今年、高校を卒業したばかりですが、その英語力はびっくりするほどすばらしいものです。学校から帰って教科書をReetaに見せたところ、この教科書使った、と言ってました。教科書には使った人の名前も書かれているのですが、彼女の友人の名前もありました。

フィンランドでは教材はすべて無料ですが、この村ではお金が足りないから、と教科書は使い回しているそうです。フィンランドでは書籍はとても高いようです。

でも図書館がすばらしく整っていて国民の図書館利用率、読書館のの数も日本の数倍ということです。私たちが車で移動中も図書館車が走っていました。

教育の専門家でもなんでもないただのおばさんが、見てみたい、聞いてみたいというただの好奇心で行っても親切にも受け入れてくださるフィンランド人のおおらかさにほんとに感謝しています。

私がこんなことを知って今更なにになるのか、自分では何1つ力がないのに、しかもこの歳でねー、とも思います。
でも、私には変革する力はないけれど、知っている事を少しは誰かに伝えてはいけるんではないかと思います。それに未知の物を知るっていうのはエネルギーを与えてくれるような気がします。

誰かがまたフィンランドや世界の事に興味をもって見に行ってくださる人がいるといいな、って思います。

実は学校見学の後しっかり観光もしてきましたので、それについてはまた後日です。

参考までに教科書の写真を撮りましたので、見にくいとは思いますがご覧ください。
中学3年生用の教科書とワークブック(通常生徒用)です。
P9090262.jpg
P9090263.jpg





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Last updated  2013.03.08 20:03:38
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