2005年01月19日
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カテゴリ: BOOKS
ヒトゲノム計画という、人間の遺伝子を調べる世界的な取り組みがあるのは有名な話。

遺伝子を調べることよって、その人のかかるであろう病気や
寿命までわかるという。

実際にはそれを調べるには相当大変らしいのだが

ある天才科学者が遺伝子情報を簡単に調べることができる機械を開発したことで、

ノーベル賞をとったところから物語ははじまる。

しかし世の中にはそういう遺伝子学をよく思わない人種もいるわけで

特に宗教関係者からは『神への冒涜』ととられることもある。

そのノーベル賞受賞式で



しかし犠牲になった人がひとり。

トムのそばにいた妻オリビア。

ところがトムを苦しめたのはオリビアの死だけではなかった。

死亡したオリビアを遺伝子検査した結果、

実は脳腫瘍をわずらっていて、結局あと数年の命だとわかっただけでなく、

娘のホリーも母と同じ腫瘍の遺伝を受け継いでいたことが判明し、

さらにもうすぐ発病して余命1年と推測されたからだ。

そして天才科学者トムは、ある遺伝子が存在しているのではないかと推測をたてた。

どんな病気も治してしまうであろう遺伝子。

イエス・キリストの遺伝子。

そんな遺伝子があるのか。



そしてホリーは助かるのか?

複雑にからまった複数の糸が物語が終わりにちかづくにつれて

どんどんまとまって一つの糸になっていく感覚。



物語の舞台は2002年。(ちなみに1998年に出版。)

近未来SFストーリーとして当時はベストセラーになった


物語はすごく練りこまれていて、まるで映画を見ているような、

多分映画化を意識していたんじゃないかと思われるし、

そうなってもおかしくないくらい面白い作品だった。

これが著者のデビュー作というから驚き。

しかし宗教がからんでくると、

日本人で聖書の内容をしっかり把握してる人はいないと思われるので

その辺りで少し壁ができるかも。

イエス・キリストって

キリスト教世界の人々の持つイメージと

それ以外の世界の人々が持つイメージって全然違うはずなんだよね。

多分その辺の微妙なニュアンスは全部伝わってこないんじゃないかな。

まぁ知らなくても充分に面白いけど。

そういう宗教観があったからこそ欧米でベストセラーになったんだと思う。

話としては娯楽作品なのだが、

テーマとしては実は結構むづかしい問題も含んでいたりして

人間の生きる意味みたいなものを改めて考えさせられた。





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最終更新日  2005年01月19日 22時20分52秒


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