文豪のつぶやき

2014.06.26
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カテゴリ: 人間
まったくもてないグズタケ君であるが、親会社の行員の女性とどうにか恋仲になった。
クズマツが言うのには顔はゴジラに似ているという。
さらにいうのには、体型もゴジラだというのである。
ゴジラ、親が塾を経営しているが、本人は幼少から勉強ができず。塾の体裁もあり、遠く離れた市立高校へ通わせていたほどである。
クズマツがいうのに、何か質問しても「はい」とか「うん」と相槌を打つのではなく、野太い声で、
「あぁ」
と答えるのである。
まあ、それでも双方大人になって初めての恋、二人は燃え上がった。
グズタケは、クズマツのようにジゴロを気取り、ゴジラを誘ってはパチンコに連れて行った。

本人が言うに、
「俺はギャンブルで家一軒、スナックキャバレーで家一軒、風俗で家一軒使った」
と豪語している。
ギャンブルに素人のゴジラはたちまち夢中になり、さらに貯金、給料をパチンコにつぎ込んだ。
グズタケも同様である。
お金が無くなったグズタケは一計を案じ、ゴジラの別の貯金を無心した。
ゴジラの母親がゴジラ名義で貯金しているお金を、ゴジラをそそのかしその金にたかり始めた。
しかし天網恢恢、母親の知れるところになりすべて返済させられた。
マザコンのグズタケは、自分の母親に泣きつき、数百万の金を支払った。
こういって笑いながらクズマツ君は私に話してくれた。





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最終更新日  2014.06.26 16:06:04
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