文豪のつぶやき

2014.06.30
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カテゴリ: 人間
グズタケの社会性はおかしい。
かれは下請けでやっているので、月収はおよそ五十万である。
しかし、自分には金は使うが、他人に対しては吝嗇である。
彼には姪がいる。
当時中学生で、受験を控えていた。
だか、勉強が全くできない。このままでは高校入学は到底無理である。
ここで彼は姪の家族にいいところを見せようとしたらしい。
「受験勉強は俺に任せろ」というや、彼の唯一のインテリ友人に家庭教師を頼み込んだ。
「高校合格したら、お礼はたっぷりするから」

やがて姪は見事、希望する高校に合格した。
ここにきて、グズタケは金が惜しくなったのであろう。
一年近く教えた授業料を、なんとぼろぼろになったAVビデオで支払おうとしたのである。
彼が散々見てほとんど砂嵐のAVビデオ数本である。
インテリ友人は妻帯者であり娘もいる。丁重に断った。
すると、グズタケは、一本のボールペンを差し出した。
パチンコの両替のための景品である。
「これ一本でパチンコの景品所に行けば五百円になる」
といって、一本だけよこしたのである。
インテリ友人はこれまた苦笑しながら断った。
グズタケは日頃こう広言している。

「俺はサラ金から五百万以上借りている。三百万ぐらいで自殺する奴はだめだ」
馬鹿である。






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最終更新日  2014.06.30 11:34:20
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