文の文

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sarisari2060

sarisari2060

2006.01.01
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カテゴリ: エッセイ
苦しいことを苦しいと口にして誰かにつげてしまうことは、一種の逃げなのだろうか。

苦しいことを苦しいままに心に秘めておくことが出来ない弱さだろうか。

「全て自分が悪かったのだ」と、「自分のせいなのだ」と、すぐに懺悔してしまうのは、「いや、あなたのせいではない」という言葉を無意識に期待しているからだろうか。

誰にも告げずにこころに押しとどめておくと、そこで腐食して
こころに穴をあけてしまいそうで不安になってしまって、だから口にしてしまうのだろうか。

深い悩みを抱えて生きることは大きなストレスであり、それを口にして、誰かに支えてもらえたら、どんなに楽なことだろう。

王様の耳がロバだったから、床屋さんは穴にむかって叫んだのだけれど、自分の息子の耳がロバだったら、床屋さんはどうしただろう。

自分自身の問題だけでなく、自分以外のひとがからんでいるとき、告げてしまうことで誰かを傷つけることになりはしないか。

自分のこらえ性のなさで誰かのこころをえぐってはいないか。



そのことで自分が深い思慮を勝ち取ることもあるのかもしれない。





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Last updated  2006.01.18 11:03:50
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