文の文

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sarisari2060

sarisari2060

2010.07.06
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カテゴリ: エッセイ


鼻白む向きもあろうと思う。
すまんことだと謝って・・・。



いやあ、
他でもないこの自分のブログ「文の文」の
サイドメニューをランダムにクリックして
他人の目になって読み返してみると

ふふふ
これがなんだか面白い。
なんだか上手いなと思ってしまう。
(そう、だから手前味噌なことだって・・・)


たとえば 佃島
たいしたことが書いてあるわけではないのだけれど
そこへ行って見たこと、感じたことが
丁寧に書いてある。


―― 佃島にきたのだから佃煮を買ってみようかと思う。
「天安」である。
古びてあじわいのある店だが、少々込み合っていた。

私の前のおばあさんが、
住所が鉛筆書きされた紙を差し出し
「たらこ1キロ、ここへ送っとくれ」と言う。

おねえさんが「ああ、たらこですね」と確認する。
おばあさんは訝しげな顔になって
「いいや、たらこだよ」と答える。
耳が遠いのだ。まるで落語である。




こんなシーンにめぐり合う幸運ってのがあって
文章にするんだというスタンスが
そういう幸運を呼び寄せるのかもしれんな、
と思ったりする。

全体的にいえば、「下町」という本を縦糸にして
幸運なシーンを横糸にして
佃島という景色をうれしそうに編み上げている感じ。

好奇心と
誰かに告げたいという想い。
文章を書くことの根っこには
そういうものが必要なのかもしれなくて
今の自分は・・・と
ふりかえってみる、梅雨の朝。





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Last updated  2010.07.06 09:01:45 コメントを書く


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