文の文

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sarisari2060

sarisari2060

2010.08.21
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カテゴリ: エッセイ


ヘッドホーンをつけてパソコンに向かう息子2に
訊いてみた。

「小さいころ、
かあさんに会いたいって思ったことある?」

というのも
・・・
電車のなかで小さい子の泣き声がした。
しゃくりあげながら、「ママに会いたい」と声をあげる。
我が子にそう言ってもらえるうちが華、
なんてばさまが言いそうなことを思ったりした。
・・・( ツィッター より)

てなことがあって
うちの息子はどうだったかな、と思った。

小学校の1年からキャンプなどで
およそでお泊りしてたことがあったから
そんなこともあったんじゃないかな、と
ばさまのいう「華の時代」を
確かめてみたかったのかもしれない。

しかし息子は
めんどくさそうにヘッドホーンをずらして
愛想なくぼそっと答える。

「別にホームシックになったことはない」

「そうかあ」と言うこちらの声に
いささかがっかり感が滲んでしまったのか
とりなすように息子が言葉を足す。

「いやあ、いつも
その場その場の雰囲気を楽しむタイプなんだよ」

そうだね、
楽しいときにかあさんに会いたいとは思わないね。

でもつらいときもあったんじゃないかな。

キャンプ帰り、迎えに行ったら
抱きついて来て
泣き出したことだってあったよ。

もうわすれちゃったか。

その場その場の雰囲気を楽しむことで
いろんなつらいことを払拭してきたんだね、
きっと。


「一人暮らしのときはどうだったの?」

「だから、よく帰ってきてたじゃん」

「あれはお金がないからじゃない?」

「いや、みんなに会いたかったからだ」


ふふふ、そうかね。







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Last updated  2010.08.21 15:18:23 コメントを書く


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