文の文

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sarisari2060

sarisari2060

2011.03.17
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カテゴリ: エッセイ


横浜の友人ミヤオさんに電話してみた。
彼女ともずいぶんごぶさたしている。


あの地震のときは、桜木町の映画館で
「王様のスピーチ」を見ていたのよ。

幼いころから他にこわい物は無いけど
地震だけはこわくて
足がすくんで動けなかったわ。

でもそれがショック療法で
あれに比べたら、って、感じで
その後の余震には
余裕で対応できるようになったのよ。



そんな、おたがいの
「あのとき、どうしてた?」
をひとしきり話した。

たがいに笑い合うことができて
よかったのだが
それでも厳しい状況に話が深刻にもなる。

あれから後の日々
わたしは、ずいぶん落ち込んで

あれこれ悩んではもちなおし
それでもまた悩んでしまって
今も悩みはつきないのだが

そんなわたしとは違い
彼女は適応能力のあるひとで
ある意味楽観的だ。

「わたし、目に見えない物は怖くないの」
の言葉に愕然とする。
わたしは目に見えない物が一番怖い。

「あなた、悩むのが一番良くないわよ」
と言われてしまう。

確かに、悩んでよくなるものなら
いくらでも悩めばいいけど
そうじゃないなら悩まないことだ。
それは免疫力を下げるだけだ、と
言われたことがある。

だから、なんだか体調が悪いのかもしれない。


あなた
こんなときなんだから
許される状況なら
思った通りすればいいのよ。
わたしはなにもいわないから。

彼女はそういう。


自分ひとりだけで
そうするわけにはいかないのだ。
だけど、
そうしないと、どんなことになるかも
想像してしまうから

だからずっと悩んできた。
ずっと悩んで揺れている。























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Last updated  2011.03.17 21:11:49 コメントを書く


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