文の文

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sarisari2060

2011.03.18

ふう。

カテゴリ：エッセイ

みんな精神が強い。
というか、わたしが弱すぎるのか。

弱音のメールを打つと
みどりさんから電話があった。

いつもの元気な声。

まず、水よ。
トイレを流す水。
それから生活用水。

食べ物は米と水と塩と
少しのみそがあればだいじょうぶ。

無洗米ならなおいい。
アルファファ米もいい。

冷たいものを食べるってことは
人間の精神に良くないから
せめて常温のもの、
乾パンとか用意しておくといい。

ストレスがたまるから
ビタミンCの入ってる飲み物があるといい。

ラップと
買えたら電池式の携帯充電器を。

ラップは食器が洗えないときに
重宝するから。

おたくは４人家族だからたいへんだろうけど
３日をめどに用意するの。

そして、あとは世界を信じるのよ。

うんうん
具体的な防災、というのは
こういうことなんだな。

買いだめしてるひとは
生鮮食品は買わないみたいだから
彼女は実家のお母さんとアジの干物を作っているという。

ああ、たくましい。

関東の人間は地震は来るものだと思ってるから
関西出身で神戸の震災のおりには関東にいた私とは
精神構造がちがうのだと、いう。

不安材料をひとつひとつつぶしていくこと。
必要なものと不必要な思いを整理すること。

ああ、それから
じっとひとつのところにいたら
閉塞感にやられてしまうから
出かけた方がいいのよ。

明日、帰り道に電話してみるから
都合がつくならお茶でも飲みましょう。

ああ、ありがとう。

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