ラストで父が国旗の上下も分からない移民の用務員に 「このまま、ずっと下げなくていい」と逆さまに星条旗を揚げるように教える。 逆さまの国旗とは救助要請の合図で、自力ではどうにもできないという意味だという。 筒井康隆の「家族百景」シリーズの最後に男性の姿をした全能の神(のようなもの)が超能力を持つ火田七瀬に交代を要請する。これまで世界を導いてきた男性性では行き詰りが見えてきたので、これからは女性性の方向へ転換するというのだ。 これから求められるのは女子供の論理かもしれない。 「あなたのようになろうとしたのよ。」と男性性そのものの父をなじる母と、エラの谷でゴライアスを石を投げて倒すダビデについて(このくだりが原題In the Valley of Elah ) 「どうして子供を戦わせるの?」と問う女性刑事の子供のように。(女刑事は認められるために女性性を抑圧し男性性の論理で生きている)