アリゾナのさぼてん

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2011年11月30日
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カテゴリ: サイエンス
東日本大震災:河口に「氷ダム」 北海道・水位高止まり


Ice Jam at Mukawa River
アイスジャムとみられる現象で鵡川に堆積した氷片。水位は4日間下がらなかった=北海道むかわ町で2011年3月13日(寒地土木研究所提供)

 東日本大震災で津波が遡上(そじょう)した鵡川(むかわ)(北海道むかわ町)で、河口付近に津波で割れた氷が堆積(たいせき)して水位が4日間下がらなかったことが、寒地土木研究所(札幌市豊平区)の調査で分かった。大量の氷が川に詰まって流れを妨げる「アイスジャム」という現象が起きたとみられる。津波による発生は世界的にも珍しく、同研究所は「冬の北海道ならではの現象。津波被害が拡大する危険もあり、詳しく調べて対策に生かす必要がある」と指摘している。

 同研究所や国土交通省室蘭開発建設部などによると、むかわ町では3月11日、高さ3.1メートルの津波が押し寄せ、全面結氷していた鵡川でも約5キロにわたりさかのぼった。河口2.6キロにある観測所では、津波の直前は0.91メートルだった水位が、発生約9時間後の12日午前0時ごろに最大の1.75メートルを記録。同様に津波が遡上した太平洋側の他の河川は12日中に通常の水位に戻ったが、鵡川は発生4日後の15日午前11時ごろまで下がらなかった。

 震災後に同研究所が調査したところ、鵡川は河口1.8~2.6キロの範囲で、厚さ20~30センチ程度の氷片が堆積していた。津波で割れた川の表層の氷が引き波で一斉に下流に流れ、中州に引っ掛かって流れが「目詰まり」の状態になったのが原因とみられる。

 鵡川の氾濫危険水位は4.8メートルで、アイスジャムによる浸水被害はなかったが、津波の規模がさらに大きければ堤防決壊の恐れもあった。同研究所は今後、詳しくデータを解析して対策を検討する。吉川泰弘研究員は「冬季の津波ではアイスジャムなど氷による被害もあり得るので、川に近寄らないことが大切」と話している。【金子淳】

毎日新聞 2011年11月30日 9時30分








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Last updated  2011年12月01日 06時32分58秒
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