カナダ体験記:バンクーバーでカナダワーキングホリデー留学カウンセラー

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2006年12月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
バンクーバーのブリティッシュ コロンビア州立大学(UBC)に今年の9月から通い始めたK君は日本の「上流」の子供である。親父さんは日本の大手の会社の重役である。その彼が毎月ホームスティの家賃を支払う為に私のダウンタウンの事務所にやって来る。

その彼の心を大きく占めているのは「友人の自殺」である。彼が今年の6月まで通っていたメキシコシティの英国系インターナショナル高等学校で4人が死んだ。彼のクラスメートのメキシコ人と1年先輩のインド人、そして1年後輩のメキシコ人2人である。

その為彼はUBCでは哲学部に在籍している。彼に最初会った時に「哲学部に行く」と聞いて止めた。それでは卒業時に路頭に迷うと彼には迷惑かもしれない余計なアドバイスを言った。その時は自殺の事を少しもメンションしなかった。

日本の新聞報道では中学生の自殺ばかりを国家、国民の一大事としてこのところ報道している。『イジメ」と言う得体のしれないものが原因で、不治の病ガンではないが手当ての方法が見つからず日本人全てがお手上げ状態である。

メキシコシティの4人の自殺の原因は豊か過ぎる事からくる「生き続ける事のくだらなさ」感であるらしい。平均月収2万円くらいの所得水準のメキシコで、年間学費150万円も支払っている特権階級環境におかれた子供達の精神状態。貧乏人とは付き合わない隔離されたパラダイスの住人の心。

自殺の原因は今も昔も、日本もメキシコも同じである。「不可解な現世にこれ以上付き合いたくない」と言う感覚。現実の世界だけに居住して、空想の逃避世界を与えられていない現代の子供達の不幸感覚がここにある。

つまり現実の世界の方向と、子供各自が持つ「頭脳の中のあるべき世界」との間にあるギャップがいつまでたっても埋まらないのが原因である。当たり前である。絶対埋まらない二つの世界を埋めようともがく愚かな子供達。それを教えない大人達。

つまり江戸時代の終わり1868年までは「極楽浄土」と「地獄絵」があって、日本の子供達には「救いの世界」と「恐ろしい鬼のいる世界」を心の中に持っていた。その二つの世界を提供する仏教とは「空想の薦め」を含んでいる。

しかし明治政府の義務教育という名の科学技術教育のヨーロッパからの導入の際、同時に「廃仏毀釈」政策を、文部省の中にいた国家神道官が仏教思想文化を排除してしまった。



このイギリスのエクセントリック(風変わりな)思想が、明治時代から覆う事によって日本人の仏教思想と言う知恵の遺産は土に埋められた。さらに仏教と同時にその付属文化としての中国文化、シルクロードペルシャ文化、インド文化もその時、土の中に埋められ日本人の目の前から消えうせた。

後に日本の精神風土に押し寄せたのは英国米国文化(キリスト教プラスニュートン教)だけである。しかし明治政府は事実上、キリスト教を禁止した。その為本場の欧米以上に科学技術のみで日本国民は突っ走るようになった。その結果生まれたのがゼロ戦と戦艦大和だ。小中学校教育の中から宗教、思想教育が姿を完全に消してしまった。

1945年から現在まで米国はさらに日本を精神的に破壊させ続けて来た。それは今のイラクの風景である。東京はバクダッドなのだ。米国は日本を江戸時代の農業国に戻そうとした。その為にマッカーサー司令部は憲法と教育を変えた。

その米国製戦後の劇場国家日本が、今岐路に来ている。日本の子供の自殺は戦後「無仏教教育」の成れの果てだ。も一度江戸時代の精神である「仏教文化」を再開する必要がある。その事によって自殺率が低下すると思う。仏教を通してイマジネーションを刺激するべきだ。

そこで重要に成ってくるのが坊主の役割だ。仏教の檀家からのお布施で生活する僧侶は今こそ日本再生の思想的基礎としての仏教を教育の中に入れるべく行動しなければならないと思う。










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最終更新日  2006年12月05日 07時03分37秒


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