看護侍

看護侍

2004年11月13日
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東映スーパー戦隊シリーズの第25作「百獣戦隊ガオレンジャー」。

 特徴は、パワーアニマルと呼ばれる巨大な動物たち。合体して巨大ロボになるのですが、別にガオレンジャーが操縦しなくても自分で考えて戦えます。
 そのため、全身タイツ5人組の存在意義が見当たらず、パワーアニマルが主役という印象がありました。

 また、メンバーが本名を使わず変身前も色で呼び合うのも独特でした。
 ――「戦士になるつもりなら、これまでの名前は捨てろ。俺はガオイエロー。お前はガオレッド」。

 そんなガオレンジャーも、ついに終幕。最終話「百獣、吼える!!」が放送されました。

 前回、最強最後の怪人・センキと戦ったガオレンジャー。
 しかし、巨大ロボの必殺技・天地轟鳴アニマルハートも通用せず、仲間のパワーアニマルは皆殺しに。隊員は変身能力を失ってしまいました。

 そして、好き勝手に街を暴れ回る怪人たち。ガオレンジャーに残された武器は、たった1本の刀だけです。


 黒「どんな小さな、傷だって…」
 青「爪の一筋の傷だって、つけてやる!」
 銀「千年の無念、晴らす時!」

 レッドが刀を持つ以外は全員丸腰で人間体のまま、巨大ロボでも倒せなかったセンキに立ち向かいます。
 一矢報いて死ねれば大満足という、大日本帝国の本土決戦なみにテンパった玉砕覚悟の突貫です。

 それでも根性でビルの屋上からジャンプして、センキの胸に刀を突き立てるレッド。しかし、そんなことでダメージがあるハズもなく、あっさり刀を折られてそれまででした。
 すべての武器を失い、勝ち目ゼロのガオレンジャーですが…。

 赤「こんなことじゃ負けねえ。獅子走、俺は獣医だ! 地球の命を守るんだ!」
 白「たとえ、ガオレンジャーの姿になれなくても…。あたしはガオの戦士、大河冴よ!」

 ここにきて、唐突に本名を名乗り出すガオレンジャー。

 青「僕は、鮫津海19歳!」

 銀「我が名は月麿。…大神月麿だ」
 黄「もう、色で呼び合うこともないか…。俺は鷲尾岳。よろしくな」

 この最終回での名乗り合いをやりたいがためだけに、1年間、色で呼び合い続けたのでしょうか。
 とにかく、この期に及んで自殺同然の特攻を決意するガオレンジャー。

 赤「みんな、俺に力を貸してくれ!」

 全員「やる気マンマンだぜぇ!!」

 どちらかと言うと「死ぬ気マンマンだぜぇ!!」という感じですが、そこで突然、空が明るくなり、無数の光り輝く玉が降ってきました。
 マスオさん声のナレーションが、冷静に解説します。

 ナレーション「おやおや? どうしたことでしょう。この光の玉は、何なのでしょう」
 ガオの巫女「…聞いたことがあるわ。この世には、天空島に戻ってきていない者たちを合わせて、100匹のパワーアニマルがいるって」
 ナレーション「そうなのです! ガオレンジャーの心が、世界に散らばっていた、この世の中のパワーアニマルすべてに通じたのです!」

 そして、いっせいにセンキに襲いかかる100体のパワーアニマル大軍団。その中には、初めて見るパワーアニマルたちの姿もありました。

 白「ガオマウス!」
 青「ガオスティングレイ!(エイ)」
 黒「ガオホース!」
 黄「ガオピーコック!(くじゃく)」

 はじめて会うパワーアニマルの名前でもスラスラ言えるガオレンジャー。そして、そんな中に、なぜか先週殺されたパワーアニマルも混じっていました。

 赤「…お前は、ガオライオン! 蘇ったのか!!」

 たぶん新しいパワーアニマルの中にザオリクを使えるヤツでもいたのでしょうが、ずいぶんと安い命です。
 また、失われたガオレンジャーの変身能力も…。

 ナレーション「百獣と、6人の心が完全に1つになったとき、戦士の力も蘇るのです!!」

 理屈はよく分かりませんが、そう断言されては仕方ありません。ついに、最後の変身です。

 赤「灼熱の獅子! ガオレッド!!」
 黄「孤高の荒鷲! ガオイエロー!!」
 青「怒涛の鮫! ガオブルー!!」
 黒「鋼の猛牛! ガオブラック!!」
 白「麗しの白虎! ガオホワイト!!」
 銀「閃烈の銀狼! ガオシルバー!!」

 赤「命あるところ、正義の雄たけびあり!」
 全員「百獣戦隊ガオレンジャー!!」

 ちなみに、この最終回だけはスーツアクターさんではなく、素面を演じる役者さん本人がスーツの中に入っています。
 そのため、ホワイトの身長がいつもより激しく低かったり、決めポーズがいまいち決まり切らなかったりします。

 とにかく、形勢逆転どころか100対1のいじめモードに突入して、得意絶頂のガオレンジャー。

 赤「センキ、見たか! 百獣たちは死んじゃいないぜ!」
 青「みんなの力を、今こそ見せてやる!」
 黒「ネバギバの力をな!」
 白「そうよ! この星の命の力は、オルグの衝動なんかに負けやしない!」
 銀「それこそ千年の真理だ!!」
 全員「森羅万象! 天地轟鳴! 百獣アニマルハート!!」

 そのかけ声と同時に、100体のパワーアニマル全員がセンキ1人に向けて怪光線を放ちます。
 さらに、むきだしになった弱点の心臓に、トドメの必殺技・破邪百獣剣が炸裂。

 赤「センキ、そして、すべてのオルグよ。邪気…退散!!」

 そうして、いじめられっ子のセンキくんは爆死。ガオレンジャーの完全勝利です。

 その頃、不利を悟り、センキを見捨てて一足先に本拠地に逃げ帰っていた悪の幹部2人組。しかし、センキの死の影響を受けて、そこも崩壊を始めます。

 ヤバイバ「ツエツエ~」
 ツエツエ「ヤバイバ~」

 お互いの名前を呼び合いながら、崩れた瓦礫の下敷きになる2人。あっけない最期ですが、Vシネマでの再登場に期待したいところです。

 一方、すべての敵を倒したガオレンジャーたちには、別れの時が近づいていました。

 赤「…それぞれの夢を叶える時が来たんだ」
 黒「うしッ! チャンコ屋の社長目指して、ネバギバで天下とるぞ~」
 青「おう。頼りにしてるぜ、社長~!」
 白「そうそう。旅、行こう、旅!」

 それぞれの社会復帰を計画するメンバー。
 しかし、これまでガオレンジャーの戦いをサポートしてきた“巫女”だけは、数百年か数千年後の戦いに備えて、再び長い眠りにつかなければなりません。

 赤「俺は獣医だ! でも、1000歳まで生きるなんて無理だ」

 ことさらに己が獣医であることを強調するレッド。それしか個性がないので仕方ありませんけれど。
 また、数週間前、突然ホワイトとラブラブになって2人きりの温泉旅行まで約束していたシルバーは…。

 銀「同じ平安時代の人間として、お供しよう」

 いきなり別の女に乗り換えです。しかし、「あなたは普通の人間」と体よくフラれてしまいました。
 そして巫女は、隊員支給のジャケットと変身アイテムを回収。どうやら1000年後に再利用するようです。

 巫女「私はあの月で眠ってます。たまには夜空の月を見て、私のことを思い出してください」
 赤「さようなら」
 青「バイバイ!」

 ナレーション「…長かった戦いの物語は、こうして終わりました。そして、みんなは夢を叶えるため、それぞれの世界へ別れていったのです」



つづく





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最終更新日  2004年11月15日 07時19分57秒


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