記憶の記録

2006.10.22
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カテゴリ: 今月のコラム
僕の会社では、家を設計するときに重要だと考えているチェックポイントが幾つかあります。

企業秘密ですが、少しだけ御披露いたします。
まず、間取りを決める前に暖房機やエアコンといった熱元機のポジションが決まります。
なぜかというと、熱が流れるルートは気流だけで決まるわけではなく、家が自然環境から受ける影響が熱流に大きく影響するからです。そこで、家の外の環境によって室内の暖房機の位置や、エアコンの位置を検討しなければならないのです。ベストなポジションを見つけ出すのに10年かかってしまいました。
それから、特に、家を作るときに、普通は考えないことだなーと感じることがあります。
それは、エンタルピー!
エンタルピーを突詰めていくと、家は、省エネで冬は暖かく、そして夏は涼しくなっていきます。
断熱材をを厚くしたり、気密性能を高くしたりすることだけが省エネにつながるのではないのです。エネルギーの研究を建築家がしてはいけないと定めた法律は無いですから、遠慮なくすることにしたのです。この10年間で驚くべき事実がわかりました。僕たち日本の建築家は、あらゆるエネルギーの50%をたぶん無駄に捨ててきたのです。地球の温暖化はさておき、住む人の光熱費を建築家が無駄遣いしては、もうしわけないですら。省エネが、とても優先順位の高いプライオリティーなのだと考えるわけです。たぶん、暖房をしなくても冷房をしなくても暮らせる家が作れるはずです。





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Last updated  2006.10.22 19:57:58
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