記憶の記録

2006.11.17
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カテゴリ: 僕の仕事
(主婦A子さん)


(FS教授)
科学的に説明しようとすると難しく感じるかもしれないが、本当は簡単なことなんじゃ。
今日は、何故布団の裏側が湿ってしまうのかを検証してみよう。
まず布団の裏が湿る為にどんな条件があったのか整理してみよう。
1.畳の上に布団を敷いて寝た
2.その部屋は1階だった
3.人間の体温は約35度だ

5.その部屋の気温は20℃だった
6.床下の気温は13℃だった

人間は寝ている間にも500ccほど汗をかいているんじゃが、肌から汗が水滴となって滴るような状態は夏の間だけで、涼しい季節には、水蒸気の常態で汗を出しているんじゃ。
汗をかくということは、体の中の活動で発生した余分な体温を冷やす為なんじゃ。
だから、水蒸気の汗をかくと身体から気化熱が奪われていく為に、非常に効率よく身体を冷やすことが出来るわけじゃ。
(A子さん)
水蒸気って、火にかけたヤカンの口から出ている湯気みたいなものですか?
(教授)
ふむ、たしかに、水蒸気と言うと、湯気を思い浮かべると思うが、あれは水蒸気ではなく、暖められて元気がよくなった水の小さな粒で、霧とかミストとかの仲間なんじゃ。
水蒸気とは、ヤカンから勢い良く出た湯気が立ち昇っていって、完全に透明になった後の状態をいい、水蒸気の大きさは、10万分の4mm~1000万分の3mmと言われておる。非常に小さい物なんじゃ。
これほど小さいと、敷き布団や畳などは簡単に通り抜けてしまうことが出来るはずじゃ。

わかった!水蒸気が布団を通り抜けていたからシーツが湿っていなかったのね!
でも、それなら布団の裏側が何故湿っていたのかしら、通り抜けたのならシーツと同じようにかわいているはずなんじゃないですか?
(教授)
ふむ、そこがちょっと不思議なところじゃな。
たしかに、かいた汗が簡単に布団や畳を通り抜けられるとしたら、布団が湿るはずが無い。

(A子さん)
条件ですか?それってなんですか?
(教授)
気温じゃ。空気は、暖かい空気ほど沢山の水蒸気を含むことが出来、冷たい空気ほど水蒸気を含む力が弱いんじゃ。
(A子さん)
えっ、布団や畳の中にも気温ってあるんですか?
(教授)
勿論ある。
布団や畳の中にはたっぷりくうきが含まれておる。そのおかげでわれわれは、暖かく就寝む事が出来る。
綿のようなものに閉じ込められた空気には、とても優れた断熱力もあるからじゃ。
着目すべきは、空気が含んでいる水蒸気の量じゃ。これを絶対湿度と言う。
(A子さん)
絶対湿度ですか?相対湿度なら聞いたことがあるけど・・・
なんだか難しくなってきちゃいましたね
やさしく説明してください。
(教授)
いやいや、簡単なことじゃ
相対湿度は%で表されるように、空気が含むことの出来る水蒸気の比率だが、
絶対湿度は、空気が含んでいる水蒸気の量を重さで表したものなんじゃ。
空気1kgあたりに何グラム、というふうにな。
(A子さん)
重さですか。その方がなんとなく解りやすいかもしれない。
でも、空気1kgってどれくらいなんですか?
(教授)
ふむ、0℃で1立方メートルの空気が約1.3kgじゃ。
(A子さん)
へー、意外と重いんですね。

長編になりそうです 中座





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Last updated  2006.11.17 10:47:41
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