記憶の記録

2008.04.02
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テーマ: 住宅コラム(1853)
カテゴリ: 今月のコラム
湿気の吸放湿素材について検証してみた。

代表的なものに、珪藻土、セルロースファイバー、炭、ウール、木材などがある。これらにどんな性質があり、どう使うべきなのかを確認したい。
まず、吸放湿素材は、周辺の空気が水蒸気を多量に含んでいるときには、水蒸気を吸い込み、周辺の空気が乾燥になると水蒸気を吐き出す性質がある。これは事実である。知りたいのは、その保水量だ。それから保水形態。某フランチャイズが柱1本の保水力をビール瓶1本分といっていた。
多分これも事実である。105mmで3mの柱が含水率20%のときその水分量は660ccである。
保水形態は液体のH2Oがしみこんでいる状態であると考えられる。
もしも、水蒸気の状態で木材中にあるのであれば、とてもビール瓶1本分にはならない。木材は、水の状態で水分を蓄えることができるので優れた吸放湿素材なのだ。さて、それではセルロースファイバーのような、断熱材に湿気の吸放湿を期待する場合どんことになるのだろう。
セルロースがH2Oを水蒸気の状態で保存するなら、絶対量が少なすぎで、その効果は期待できない。吸放湿効果を期待するなら木材と同じように水の状態で保持する必要がある。しかし、断熱材が、水分を含んだ場合、本来の仕事である断熱に支障をきたすことは、間違いない。含水率の上昇に伴って熱伝導率が高くなってしまうからだ。
それから、

吸放湿素材の働きは、いつでも、室内空気と吸放湿素材との相対的な関係で語られる。先にも書いたが、室内の空気が水蒸気を多量に含んでいるときには、水蒸気を吸い込み、室内の空気が乾燥になると水蒸気を吐き出すといった具合に。
しかし、この論法には大きな欠陥がある。
それは、屋外の空気。つまりほぼ無尽蔵の大気の存在が無視されている。吸放湿素材が乾燥空気に対して放湿するからには、大気に対しても放湿する。加湿しなければならない冬季において、大気は室内空気より確実に乾燥である。とうぜん、室内空気から吸湿し大気へ放湿する。
これは物理的常識である。
夏期においては、屋外は、高温多湿で、室内は、エアコンで除湿されていることが多い。このとき吸放湿素材は、大気から吸湿し屋内へ放湿する。残念ながら冬も夏も期待とは、逆に働く。
夏にエアコンを使わない場合は、窓あけと網戸で、全換気状態であるから、水蒸気は窓からの出入りになるので自然の湿度に依存する。
室内空気に対する相対的な存在は、断熱材ではなく、大気なのである。
壁対は、その両者を隔てる障壁なのである。
障壁は何を隔てようとしているのだろうか。
空気、気温、水蒸気、音、汚染物質などである。
隔てることで、室内空気を管理しようとしているのが


さてそれでは、
吸放湿素材の優れた性能を利用できないのだろうか。
だいじょうぶ
正しい使い方を見つけることが出来た。
含水率が上がれば断熱性能が落ちるのだから、防湿フィルムは不可欠である。もちろん、断熱材の内側に!

そこで内装仕上げ材として使ったり、吸音材として、間仕切り壁の中に使えばよいのだ。気密住宅は、音がライブだから、減衰効果も期待でき、一石二鳥だ。
くれぐれも断熱材の外側に防湿フィルムを施工しないでいただきたい。
冬型の壁内結露が家を腐らせることに貢献してしまう。





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Last updated  2008.04.02 18:00:09
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