記憶の記録

2010.04.21
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ある朝の夢

小脳はCPUであり、大脳はHD
演算はCPUがする。
ソフトウエアはHDに収納されている

小脳は大脳に記録されている情報をもとに演算をする。大脳は小脳の演算結果を一旦映像化しその後言語化する。
小脳を過小評価してはいけない。
小脳こそ、脳なのかもしれない。



ある朝の夢

ある学生が(美しい女性だった。学生がみんな女性で、みんな建築学部で、美女ばかり。ありえないSituationが、夢ではありえるのだ。)僕の講義の中で質問をした。


「先生、通気層内に内在する空気量は一定で、気温は絶えず変化します。通気層内に内在する空気内の水蒸気が結露する危険性はないのでしょうか。」

ぼくは、
「ははーん、良い質問だ。こんな質問ばかりなら良いのになあ。」などと、内心思いつつ解説をはじめた。
このとき、解説をしながら新たなインスピレーションがうまれ、あわててメモを取る事になる。

殆どの建築家は、通気層は壁内に結露を発生させないために在るのだと思っている。
しかし、それは妄想でしかない。

通気層内には必ず結露が起こる。
通気層は、起きてしまった結露を速やかに乾燥するためにあるのだ。


通気層内の空気が相対湿度60%であったとしよう。気温は4℃。
このままの状態では結露はない。
しかし、大空は良く晴れてしまった。外壁や屋根は一気に放射冷却をはじめあっという間にマイナス1℃まで表面温度をさげてしまった。屋根や外壁の外側表面には結露が生じすぐに結氷する。

外部の凍結はしばらくつづき、しだいに溶け、風に吹かれて蒸発していく。
この時外装材は気化熱を奪われ、更に冷えていく。
外気は気温の上昇とともに大地から立ち上る水蒸気で絶対湿度を上げつつある。
通気層内は、外気温よりもずっと低温な状態を持続してしまう。
僕はこの現象を、放射冷却による通気層内の二次結露と名づけた。

しかし、窯業系サイディングだったら、もっと重いモルタル塗りだったら、いや、タイル、石、レンガだったら、蓄熱量が大きいから太陽の高度が高くなった頃でも低温を持続し、通気層内は結露が止まらないだろう。寒冷地なら一日中凍結しているはずだ。
もっとも、凍結していれば問題は発生しないかもしれないが・・・

冬の壁内実存水蒸気量は防湿層がなければ温度勾配と同じく、室内が高く外気に近づくにつれて下がる。
この現象は壁を構成する建材それぞれの透湿抵抗によるものだ。
建材の密度よりも水蒸気のほうが小さいとはいえ壁を還流し結露域を通過して外気にまで到達する水蒸気は少ないといえる。
しかし、
防湿層が在った場合の壁内の実存水蒸気量と相対湿度の勾配を考えた事があるだろうか。
防湿層が存在した場合。
室内側からの透過水蒸気は殆ど存在しないといえる。しかし、温度勾配は歴然と存在するのだ。
当然壁内は、室内に近づくほど高温で、絶対湿度は、外気のそれとほぼ等しい。
つまり、壁内の絶対湿度がほぼ一定ならば気温が高い部分の相対湿度は低くなるから
相対湿度の湿度勾配は外部ほど高く内部ほど低くなる。
いかに防湿層の存在が建材を健康的な状態に維持してくれるか!






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Last updated  2010.04.22 00:28:09
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