Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2012年03月08日
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カテゴリ: 夢有無有
「怪異」飼育
 未だ、ダイバーと云えばスカイダイバーのことで、海の方のスクーバダイバーを、職別にもアクアラング若しくは潜水士と書かなければならなかった頃、映画「沈黙の世界」に憧れてダイバーとなった私に、ミクロネシアの沈船(太平洋戦争で沈んだ輸送船・潜水艦・零戦)撮影の依頼が来て、バディー無しの単独撮影に現地へ、飛行機を乗継々到着。
  カヌーにエンジンを付けただけと云うお粗末なボートに予備エンジンを追加して借り、ホテルとは名ばかりの戸口でご六匹の犬が寝そべっている小屋を借り、夕食は現地の人が親切に持って来てくれたタロイモと不思議な味の肉を食べ就眠。明くる日、片言の日本語が出来ると云う村長に現場の確認に訪れ、食べた蒸し肉の話をしましたら、日本人で、犬の肉を食う人は珍しいと言われ、その場で吐きそうになりました。
 澄んだ海を現場へ三時間程、エンジン付きカヌーを急がせていると、いきなりエンジンストップ。さあ大変と予備を付けようにも形式が違い、暗くなった海を漂うに任せて数時間、無人島らしき浜に乗り上げました。一先ず浜にキャンプを張り明るくなったらマニュアルを見て予備エンジンを装着しようと考え、寝袋に入り込んでしまうと、外が何だか怪しい雰囲気、見ると五十ほどの怪しく月光に光る眼が此方を凝視、不気味で一睡もせず夜を明かしました。
 昨日の生き物が気に懸かるので、島の中に三十メートル程入り込んだ時、ヤシ林が切れ開けた所に出ました。何と三百人ばかりの背丈が私の半分の人々が何か地面のものを収穫しています。その回りを幅二米深さ四米の空堀が囲み、一箇所だけ人一人通れそうな道が残され、空堀を覗くと犬達が土を必死に掻いてヤシのお椀に土を入れ、道に一気に掛けあっがってきます。フト周りを眺めやると人の数の三倍はいそうな犬が、此方を警戒するような顔つきで見ております。昨日の眼の正体がこれです。突然騒がしくなったとみるや、二十匹ばかりの犬が魚を咥えて人々に運んでいます。成る程、よく仕込んであると感心させられました。蛋白源に困らない筈です。
 中の連中に声をかけても返事が無いので、ボートに戻りエンジンを取り替え、海に出ようとした瞬間、此方に大声で喚きながら走ってくる女の子に気付きます。途端、群れなす犬が、少女に飛びかかり、骨一本残さず平らげました。
 後、此の頭が良い犬達は、人間を自分達の食料として飼育していたらしいと、ライフルで犬を皆殺しにした警官が私に語ってくれました。

dogs1
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最終更新日  2012年03月21日 20時09分57秒
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